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提案書14(2601頁~2800頁) (68 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険未収載技術用)
整理番号

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

370102
腹腔内圧測定
日本腹部救急医学会

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

18消化器外科
32救急科

関連する診療科(2つまで)
31麻酔科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する

令和2年度

腹腔内圧測定

追加のエビデンスの有無



提案される医療技術の概要
(200字以内)

腹部コンパートメント症候群の診断には腹腔内圧測定は必須であるが、多くの場合、直接腹腔内圧を測定することは困難で
あるため、膀胱内圧測定で代用している。以前は膀胱内留置カテーテルに中心静脈圧(CVP)測定用マノメーターを装着し測
定していたが、現在では通常の膀胱留置カテーテルに接続できる専用キットが販売されており、簡易的な方法でモニタリン
グが可能となっている。

文字数: 178
対象疾患名

保険収載が必要な理由
(300字以内)

腹部コンパートメント症候群(ACS)

腹部コンパートメント症候群(ACS)は様々な原因で腹腔内圧が上昇することで呼吸・循環障害を生じる病態であり、診断
確定には腹腔内圧測定が必須である。術後に発症するACSのみでなく、腹部外傷のダメージコントロール手術や腹腔内広汎
におよぶ炎症性疾患手術においては後腹膜血腫や高度な腸管浮腫が残存する中で無理に閉腹することでACSを惹起されるこ
ともよく経験する。こういった場合には、ACS発症時の緊急開腹基準の世界標準値もあるため、初回手術時から根本的腹壁
閉鎖が可能となるまでの期間の腹腔内圧モニタリングが必要となる。

文字数: 255
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等

ACS発症が懸念される病態のすべてが対象となる。

②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)

膀胱留置カテーテルと採尿バッグの導尿チューブのニードルレスサンプルポートを通じて膀胱内への生理食塩液の注入を行
い、膀胱から圧トランスデューサまでが生理食塩液で満たされることで、膀胱内圧測定を行うことができる。測定された膀
胱内圧は、腹腔内圧の上昇(IAH)や、それに伴う腹部コンパートメント症候群(ACS)の診断の補助に用いられる。

区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)

区分をリストから選択

番号
医療技術名

既存の治療法・検査法等の内容

④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム

現状で腹腔内圧を直接測定する方法は実施されることは稀であり、膀胱内圧測定で代用するのが世界標準となっている。そ
のため代替技術は存在しない。

頻度は不明であるが、ACS発症が懸念される患者グループにおけるACS発症時の発見の遅れが回避されることで、死亡率の低
減に寄与できるものと考える。

研究結果
1b
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
ガイドライン等での位置づけ

⑥普及性

年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)

※患者数及び実施回数の推定根拠等

ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)

The World Society of the Abdominal Compartment Syndrome
(WSACS) Guidelinesにおいて、”ACS発症のリスク因子を2つ以上
持っている場合には、ベースラインとしての腹腔内圧測定を行っ
ておくべきである(1c)”と記載されている。(上記にIcないた
め、Ibで記載)

100-150人
300-450回
日本救急医学会指導医指定施設に認定されている施設は国内に146施設あり、少なく見積もって各施設で年間1例以上のACS
症例の診療を行っていると考えられ、患者ひとりにつき、3ないし4回の測定が行われると考えられる。

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