提案書14(2601頁~2800頁) (145 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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• 技術の概要: 腹腔鏡を用い傍ストーマヘルニアをメッシュで修復する.
• 対象疾患: 傍ストーマヘルニアを有する患者.日本オストミー協会のデータからは年間約1,800件程度のストーマ保有患者が手術を考慮し
ていると考えられるが,ストーマ貼布装具の進歩から保存的治療が行われる場合も多く,令和2年の日本ヘルニア学会アンケートから年間数
百件が実際の対象症例数と考えられる.
• 有効性/安全性: ヘルニアを修復することにより嵌頓などによる緊急手術を回避でき,ストーマ管理を容易にする.
• 技術の成熟度: 傍ストーマヘルニアは一般的な腹壁ヘルニアより高度な技術が要求される.平均手術時間は3時間15分,平均手術室占有
時間4時間2分,平均外科医数3人,執刀医学年27年,平均看護師数2.5人であった.
• 診療報酬上の取り扱い: K手術,88,261点
• 国際内視鏡ヘルニア学会ガイドラインでは下記の記述があり,一般的な腹壁瘢痕ヘルニア手術とは別個の扱いが必要である.
1.腹腔鏡下傍ストーマヘルニア手術は熟練した外科医であれば安全に施行しうる.
2.腹腔鏡下傍ストーマヘルニア手術は開腹術に比べ再発率を低減できる可能性がある.
3.腹腔鏡下傍ストーマヘルニア手術は開腹術に比べ創感染率を低減できる可能性がある.
4.一般的な腹壁瘢痕ヘルニアに対する腹腔鏡手術に比べ,腹腔鏡下傍ストーマヘルニア手術は術中術後合併症発生率,再発率が高いが,
ニアに特化した専門施設で行った手術では術後再手術率,死亡率が低減する(右下図,参考文献4).
60
ヘルニア
40
センター化による当該術式成績の改善
著明に改善
20
ストーマ
0
腹腔鏡を用い
メッシュで修復
センター化以前
再手術例
2745
センター化以後
手術死亡
複雑ヘル