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提案書14(2601頁~2800頁) (190 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

腹部内臓悪性腫瘍に対する手術術式は解剖学的に標準化されているものであり、肥満患者においても同様である。従ってこ
れまで③医療技術名の手術を提供できている施設ではその手術術式を提供することが可能である。

外科、消化器外科、産婦人科、泌尿器科の標榜

標榜科常勤医師の存在

標榜科ごとの癌診療ガイドライン

⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

これまで既に提供されてきた医療技術であり、加算をつけることで安全性に問題が生じることは考えられない。

⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

問題なし


妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠

開腹下腹部内臓悪性腫瘍手術への加算点数 8,000点、腹腔鏡下腹部内臓悪性腫瘍手術への加算点数 16,155点
複数手術に係る費用の特例を参考にできる。即ち、同一手術野において異なる手術を2つ以上行った場合には、従たる手術
の所定点数の1/2を算定できるとするものである。腹部内臓悪性腫瘍手術にこれを適用すると、肥満加算として「大網,腸間
膜,後腹膜腫瘍摘出術」の所定点数の1/2を加算するのが妥当と考える。即ち、日本人における肥満の定義であるBMI≧25の
患者に対する腹部内臓悪性腫瘍手術においては、開腹下手術では16,000(K642 1:開腹下大網,腸間膜,後腹膜腫瘍摘出術の点
数)x1/2=8,000点、腹腔鏡下手術では32,310(K642-2:腹腔鏡下大網,腸間膜,後腹膜腫瘍摘出術の点数)x1/2=16,155点を肥満
加算として算定する。

区分
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)

具体的な内容

プラスマイナス
予想影響額(円)
予想影響額

区分をリストから選択

番号
技術名

その根拠

増(+)
1,033,148,990円
社会医療診療行為別統計(令和元年)を用いて③医療技術名に相当する件数を開腹下と腹腔鏡下に分けて集計し、それぞれに
日本人におけるBMI≧25の割合である24.5%を掛け合わせて手術件数を推定した。ただし、男性では前立腺手術におけるBMI
≧25の割合である28.6%を、女性では子宮および附属器手術におけるBMI≧25の割合である20.3%を参考にした。それぞれに
⑩の点数を掛け合わせたものを合計し、10倍して金額を算出した。
特になし

備考
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
特になし
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況

2)調べたが収載を確認できない

1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。

※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
⑭その他

特になし

⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

⑯参考文献1

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称

⑯参考文献2

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

⑯参考文献3

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

⑯参考文献4

⑯参考文献5

d. 届出はしていない

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要

日本肥満学会
第2章 肥満の判定と肥満症の診断基準、1肥満の判定
日本肥満学会
肥満診療ガイドライン2016. 2016;4-5
日本ではBMI≧25を肥満と定義する。男性は28.6%、女性は20.3%である。
Is BMI associated with post-operative complication risk among patients undergoing major abdominal surgery for
cancer? A systematic review
Tasha M.Hughes, Kejal Shah, Sabrena Noria, Timothy Pawlik
J Surg Oncol. 2018;117:1009-1019
肥満患者と非肥満患者の周術期経過についての118編のsystematic review。肥満は手術時間を長くするが、周術期経過や癌
の根治度には影響しない。
The Association beween Obesity and Colorectal Cancer
Kevin Whitlok, Richdeep S.Gill, Daniel W.Birch, Shahzeer Karmali
Gastroenterology Research and Practice. 2012:1-6
肥満と結腸直腸手術についての5編のreview。肥満は手術時間、腹腔鏡下手術から開腹手術への移行、術後合併症などに影
響するかもしれないが、術後生存率には影響しない。
胃癌術後の合併症に関わる因子の検討:身体栄養評価の重要性
松井亮太、稲木紀幸、金子真美、濱口優子、金田和歌、安井典子、浅野昭道
日本静脈栄養学会雑誌33(2). 2018:747-752
胃癌術後合併症に関わる因子の単変量解析、多変量解析においてBMI≧25は有意差を認める。
Impact of Body Composition on Surgical Outcome in Rectal Cancer Patients, a Retrospecive Cohort Study
C.Heus, N.Bakker, W.M.Verduin, H.J.Doodeman, A.P.J.Houdijk
World J Surg 44. 2019:1370-1376
直腸癌手術において、肥満は、術中失血量を増やし、手術時間を長くし、創感染などの術後合併症を増やす。

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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