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提案書14(2601頁~2800頁) (192 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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手術困難肥満加算
【技術の概要】

【右半結腸切除術における回結腸動脈処理の比較】

・BMI≧25の患者に対する腹部内臓悪性腫瘍手術に対す
る加算。腹部内臓悪性腫瘍手術自体は新しい医療技術で
はないが、近年、腹腔鏡下手術解剖の理解が進み、腹腔
鏡下のみならず、開腹下においても、より精緻な外科解
剖に基づいたより定型的な手術が行われるようになった。
肥満患者は、腹部内臓脂肪が多く非肥満患者と同様に解
剖学的に正しい手術を行うことの難易度は高いが外科医
はこれを達成している。

頭が画
側患面
者右
の上

尾が画
側患面
者左
の下

非肥満患者では処理すべ
き血管が薄い脂肪組織を
透かせて見えており、剥
離や切離がやり易い。切
除すべきリンパ節は血管
周囲の脂肪組織に埋まっ
ており、血管と脂肪組織
とともに一塊として切除
するが、それもやり易い。

【対象】
・全ての腹部内臓悪性腫瘍手術を受ける患者
の画
尾面
側左




・社会医療診療行為別統計(令和元年)から該当手術件数
を集計し、肥満診療ガイドライン2016による日本人に
おけるBMI≧25の割合を考慮すると 94,017例/年

の画
頭面
側右




肥満患者では処理すべき
血管が脂肪組織に埋まっ
て見えず、剥離や切離が
難しい。切除すべきリン
パ節は血管周囲の脂肪組
織に埋まっており、血管
と脂肪組織とともに一塊
として切除するのが難し
い。

【診療報酬上の取扱】
・K手術

・BMI≧25患者の腹部内臓悪性腫瘍手術への加算

開腹下 8,000点

腹腔鏡 16,155点

(現在、複数手術に係る費用の特例では、一定の手術と同一術野における他の手術を並施した場合には、並施した手術の1/2を算
定できる。腹部内臓悪性腫瘍手術においてこれを適応すると、悪性腫瘍手術に伴い非肥満者以上の脂肪織を大量に切除する訳で
あるから、大網,腸間膜,後腹膜腫瘍摘出術の点数の1/2を加算するのが妥当。BMI≧25の肥満患者に対する腹部内臓悪性腫瘍手術
においては、開腹下手術では開腹下大網,腸間膜,後腹膜腫瘍摘出術の16,000点x1/2=8,000点、腹腔鏡下手術では腹腔鏡下大網,腸
間膜,後腹膜腫瘍摘出術の32,310点x1/2=16,155点とする。)
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