提案書14(2601頁~2800頁) (196 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
379101
超音波ガイド下腕神経叢麻酔
日本臨床整形外科学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
30整形外科
31麻酔科
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
リストから選択
「実績あり」の
場合、右欄も記 提案当時の医療技術名
載する
追加のエビデンスの有無
無
提案される医療技術の概要
(200字以内)
腕神経叢の伝達麻酔(腕神経叢、腋窩部橈骨・正中・尺骨・筋皮神経等)施行時に、従来のランドマーク法またはプレス
キャンと異なり、超音波画像をガイドとして針の穿刺から薬液の注入までを一貫して可視化しながら行う方法。末梢神経と
その周囲の血管・筋・骨格を可視化することで、頚部の血管穿刺、血管内注入、神経損傷、臓器穿刺などの危険性を減らす
ことができる。
文字数: 171
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
文字数: 289
手術、処置、検査等に際し、上肢の麻酔を要するもの
超音波画像を一貫してガイドとして使用することにより、腕神経叢の伝達麻酔をより安全かつ確実に行うことができ、患者
と医療従事者の負担を軽減することができる。しかし、現在の「L005上・下肢伝達麻酔」(170点)の保険点数では使用す
る超音波装置および針やプローブカバーなどのコストは含まれていないため、医療機関の費用負担が課題となっている。こ
のような理由で上肢の手術では超音波ガイド下腕神経叢麻酔が普及せず、全身麻酔が選択されることが圧倒的に多い。
高齢化社会を迎えて全身麻酔よりも腕神経叢麻酔の方が好ましい高齢者の手術ニーズが増加しつつあるため、適正な保険点
数上の評価が必要である。
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
上肢の手術、処置、検査などの目的で腕神経叢の伝達麻酔(腕神経叢、腋窩部橈骨・正中・尺骨・筋皮神経等)が行われる
疾患。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
超音波診断装置を用いて、腕神経叢の伝達麻酔を針の穿刺から薬液の注入まで一貫して可視化しながら行う技術。手術、処
置、検査など特定の機会に行われるため、単回の実施がほとんどである。
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
区分
L
番号
005
医療技術名
上・下肢伝達麻酔(170点)
既存の治療法・検査法等の内容
従来のランドマーク法またはプレスキャンなどにより位置を決め、伝達麻酔を行うもの。超音波診断装置を使うことは求め
られていない。
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
研究結果
従来のランドマーク法またはプレスキャンなどと比較して、一貫して超音波画像を描出して注射手技を行うため、より安全
かつ確実に麻酔を行うことができる。
Ultrasound guided nerve blocks are safe, effective and save time.
https://evidence.nihr.ac.uk/alert/ultrasound-guided-nerve-blocks-are-safe-effective-and-save-time/
⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
2a
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
7,060*12=84,720
7,194*12=86,328
英国国立健康研究所(NIHR)は超音波ガイド下神経ブロックの有
効性・安全性・迅速性のエビデンスをまとめている。
人
回
※患者数及び実施回数の推定根拠等
社会医療診療行為別統計/令和元年社会医療診療行為別統計/報告書1 診療行為・調剤行為の状況/医科診療 2019年による
と、令和元年6月の上肢伝達麻酔の実施件数7,060件、実施回数7,194回である。季節変動は想定されないため12倍して年間
に約84,720件、86,328回実施されると計算した。
⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・超音波ガイド下に注射手技を行なうことの安全性、有効性は国内・海外で高く評価され、手術・処置・生検・疼痛治療な
どにおいて使用されるようになっている。
・学会の位置づけ:わが国では、日本区域麻酔学会、日本ペインクリニック学会が有効性を評価している。
・難易度:針をエコー画面中に保持しながら注射手技を行うことはやや難しく、習熟を要する。
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
標榜科:整形外科、麻酔科
手術件数要件なし、体制要件なし
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
医師1名、看護師1名
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
特になし
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