提案書14(2601頁~2800頁) (140 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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• 技術の概要: 開腹下にストーマヘルニアをメッシュで修復する.
• 対象疾患: 傍ストーマヘルニアを有する患者.日本オストミー協会のデータからは年間約1,800件程度のストーマ保有患者が手術を考慮し
ていると考えられるが,ストーマ貼布装具の進歩から保存的治療が行われる場合も多く,令和2年の日本ヘルニア学会アンケートから年間数
百件が実際の対象症例数と考えられる.
• 有効性/安全性: ヘルニアを修復することにより嵌頓などによる緊急手術を回避でき,ストーマ管理を容易にする.
• 技術の成熟度: 傍ストーマヘルニアは一般的な腹壁ヘルニアより高度な技術が要求される.平均手術時間は3時間20分,平均外科医数
2.86人,執刀医学年21年,平均看護師数2.2人であった.
• 診療報酬上の取り扱い: K手術,70,489点
• 欧州傍ストーマヘルニア診療ガイドライン(参考文献1)では,一般的な腹壁瘢痕ヘルニアに対する腹腔鏡手術に比べ,傍ストーマヘルニア
手術は術中術後合併症発生率,再発率が高い,との記述があり,一般的な腹壁瘢痕ヘルニア手術とは別個の扱いが必要である.
• 近年のnation-wide study(参考文献3,4)でも傍ストーマヘルニア手術の術後成績は不良であるが,複雑ヘルニアに特化した専門施設で
行った手術では術後再手術率,死亡率が低減する(右下図,参考文献5).
60
ヘルニア
40
センター化による当該術式成績の改善
著明に改善
20
0
ストーマ
センター化以前
開腹下に
メッシュで修復
再手術例
2740
センター化以後
手術死亡