提案書14(2601頁~2800頁) (147 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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⑤ ④の根拠と
なる研究結果等
①
(1)腹腔鏡手術における手術環境を評価した12論文のメタ解析結果。客観的筋弛緩モニタリングにより、深い筋弛緩状態
を維持することで、術野の確保状態がよくなり、術後痛が減少(Br J Anaesth.2017;118:834-842)
②
(1)抜管時のTOF値が95%以上で術後肺合併症のリスクが有意に減少(Br J Anaesth2020;124:63-72)
(2)残存筋弛緩を呈していた患者では、PACUからICUに入室するケースが増加(オッズ比3.03)(Anesth Anal 128(6):p
1129-1136, June 2019)。
(3)TOF比<0.9の場合、抜管後10分以内のSpO2<90%への低下および術後7日以内の侵襲的人工呼吸の頻度が増加(オッ
ズ比1.43)(Anesth Anal 133(3):p 610-619, September 2021)
(4)客観的筋弛緩モニタリングを実施せずに、 麻酔科医の判断で投与量を決め、スガマデクスを投与した場合、 抜管後
に46.2%の症例で筋弛緩が残存(Anesth Analg 2013 Aug;117(2):345-51)
(5)術中に客観的筋弛緩モニタリングを実施し、 かつ拮抗薬を投与した場合、モニタリングなしで拮抗薬を投与した群
と比較して、PACU到着時の残存筋弛緩率が有意に減少(1.6%vs32%)(BMC Anesthesiology (2019) 19:143)
(6)PACU入室後、残存筋弛緩状態にある患者では、呼吸器イベントが有意に増加(オッズ比2.6)(Minerva Anestesiol
2016 Dec;82(12):1267-1277)
③
(1)客観的筋弛緩モニタリング群は、非モニタリング群と比較し、筋弛緩薬の投与量が35%減少(Br J Anaesth. 2021
Aug;127(2):e73-e75)
(2)客観的筋弛緩モニタリング群は、スガマデクスの投与量が12%減少(Journal of Anesthesia (2020) 34:276–28)
1a
ガイドライン等での位置づけ
⑥普及性
年間対象患者数(人)
国内年間実施回数(回)
※患者数及び実施回数の推定根拠等
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
る。)
日本麻酔科学会「安全な麻酔のためのモニター指針」
日本麻酔科学会「修正型電気痙攣療法(m-ECT)の管理につい
て」
その他、米国麻酔科学会、欧州麻酔科学会、カナダ麻酔科学会、
米国麻酔科医会、フランス麻酔科学会等のガイドラインに収載さ
れている
814,513人/年
814,513回/年
社会医療診療行為別統計によれば、全身麻酔全体では、198,547回/月 → 2,382,564回/年
1.患者要件
(1)高齢者(80歳以上)
社会医療診療行為別統計から
36,251-295(ロボット手術分)= 35,956回/月 → 431,472回/年
(2)極端な体格(高度肥満/るいそう)
厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査報告」第 2 部 身体状況調査の結果
BMI30以上は全体で4.5%
BMI17未満は全体で1.2% → あわせて5.7% 135,806回/年
(3)肝機能低下・腎機能低下(特に肝硬変患者、Ccr<30ml/minの患者)
J Epidemiol 2019;29(3):110-115 によれば、胃がん、大腸がん、肺がんの診断を受けた患者について、
肝機能障害:約5%、腎機能障害:約1%であったことから、合わせて6%→142,954回/年
(4)神経筋疾患の患者
PLoS One. 2021 Dec 31;16(12):e0261983 によれば、神経筋疾患の有病率は、223.6 per 100,000 persons
→ 4,765回/年
→
0.2%
2.術式要件
(1)ロボット支援手術
社会医療診療行為別統計から
3,879回/月 → 46,548回/年
(2)精神科電気痙攣療法(全身麻酔による)
社会医療診療行為別統計から
スキサメトニウムが完全に販売停止になった場合、全例が対象となるとして
4,414回/月 → 52,968回/年
⑦医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
上記のとおり、各国のガイドライン(本邦を含む)において、規定されている。
測定方法や解釈については、標準化されており、麻酔科医(麻酔科標榜医)であれば特別な技術は必要ない。
なお、日本麻酔科学会のアンケートによれば、現状では、上記患者・術式を中心に、約3割程度に筋弛緩モニタリングが行
われている。
特になし
特になし
特にないが、定量化して測定できる器機で測定することが必要
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
非侵襲的なモニタリングであり、患者に与える副作用は想定されない
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
問題なし
L
妥当と思われる診療報酬の区分
点数(1点10円)
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
その根拠
300点
「L008 マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔」
及び「I001 精神科電気痙攣療法 1 マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔を行った場合」
の加算とするのが妥当と考える。
ディスポーザブルの電極が約2500円前後/1枚(症例ごと)
本体価格が1症例あたり357円 麻酔係数 0.2
外保連試案データ--------------------------「申請承認済」
外保連試案 麻酔試案
-------------------------------------------
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
区分
区分をリストから選択
番号
技術名
具体的な内容
2747