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提案書14(2601頁~2800頁) (167 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

眼底視野計の進歩 3 網膜疾患と眼底視野計
馬場隆之
眼科 2018 60巻-6号 P583-589

4)概要

視機能評価として一般的なものは視力検査である。しかしながら一見、正常のように見える網膜でもその部分の感度が低下し
ていることもある。眼底直視下微小視野計検査は中心視力だけでは評価できない視機能が検査できる。また視力検査では困難
な中心窩外に局在する病変の視機能異常を評価可能である。網膜剥離がごくわずかしか起きていないような疾患の微細な視機
能変化を検出できる。過去の検査結果との比較が可能なので眼底の同一の位置での網膜感度の変化も経時的に観察可能とな
る。眼底直視下微小視野計を用いて,加齢黄斑変性,糖尿病網膜症,中心性漿液性脈絡網膜症,網膜中心静脈分岐閉塞症,網膜色
素変性,あるいは硝子体手術後の網膜機能といった網膜の疾患あるいは網膜機能の変化を測定可能でありその測定結果に基づ
いて解説。眼底直視下微小視野計を活用することによって視機能低下を検出し、治療を計画し、緻密な経過観察をおこなうこ
とができると述べられている。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

急性帯状潜在性網膜外層症の病勢判定に,微小視野計(MP‐3)の所見が有用であった1例
東岳志 , 石田友香 , 大野京子
日本眼科学会雑誌 2018 122巻-10号 P772-778

4)概要

急性帯状潜在性網膜外層症(AZOOR)の副腎皮質ステロイド加療中の病勢判定に眼底直視下微小視野計が有用であった。左眼の
矯正視力は(0.06)まで低下し,Goldmann動的視野検査(GP)での中心暗転点,光干渉断層計(OCT)でのびまん性のellipsoid zone
の障害,多局所網膜電図の波形の減弱などから,AZOORの診断とした。ステロイドパルス治療を施行後,GPでは中心暗点が拡大し
たが,自覚症状は改善の訴えがあり,眼底直視下微小視野計検査を施行したところ網膜視感度に改善を認めた。また,その後の
網膜視感度の改善の程度から,副腎皮質ステロイドの内服治療に比べてパルス治療のほうが有効と判断し,計3回のステロイド
パルス治療を行った。初診3か月後には矯正視力は(1.2)まで改善し,中心暗点も消失した。眼底直視下微小視野計検査は中心
暗点のあるような固視不良な症例でも従来の検査方法と比較して精密な視野評価が可能で,経時的な測定によりAZOORの病勢評
価と治療方針の決定に有用であったと述べられている。

1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

網膜静脈分枝閉塞症における網膜感度と網膜血管構造の関連
梅岡亮介 , 岸孟史, 小松功生士 , 酒井勉 , 中野匡
眼科臨床紀要 2020年 13巻 8号 P521-525

4)概要

網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に伴う黄斑浮腫において,黄斑浮腫改善後の網膜感度をMicroperimeter により測定し,OCT
angiography(OCTA)により評価した網膜血管構造との関連性について検討。対象は黄斑浮腫の改善がみられたBRVO18例18眼(ア
フリベルセプト硝子体内注射後17眼,自然消退1眼).傍中心窩部においてMicroperimeterにより測定した平均網膜感度(RS)と
OCTAにより評価した網膜浅層血管密度(sVD)・網膜深層血管密度(dVD)との関連を調査。また,OCTにおける平均網膜厚(RT)との
関連性についても検討した.結果は全症例の各検討項目の平均値は,RS:23.72±4.4dB,sVD:37.70±3.7%,dVD:37.95±
2.0%,RT:306.06±19.5μmであった.RSは各検討項目といずれも有意な相関を示し,特にdVDと強い相関を示した
(sVD:r=0.593,P=0.009,dVD:r=0.623,P=0.006,RT:r=0.504,P=0.033).結論として黄斑浮腫改善後のBRVO眼における網膜感度の
低下は,網膜血管密度の脱落と関連があり、BRVO眼で,黄斑浮腫が改善した後の機能障害に網膜虚血が関与する可能性があると
述べられている。

1)名称

Functional and structural outcomes of ILM peeling in uncomplicated macula-off RRD using microperimetry & en-face
OCT.

2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ

Eissa MGAM, Abdelhakim MASE, Macky TA, Khafagy MM, Mortada HA
Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 2018 Feb;256(2):249-257

4)概要

黄斑部剥離を伴った網膜剥離(RRD)に対する一次硝子体手術における内境界膜(ILM)剥離の有無での機能的および構造的な
結果を比較した。前向き介入無作為化比較研究では、無作為にILM剥離あり(ILM剥離群)、なし(非剥離群)に分類し、臨床
的評価と、シリコンオイル除去後の光干渉断層計(OCT)およびマイクロペリメトリ(MP)により評価した。平均視力はILM剥
離群で有意に不良で、MPでの中心窩網膜感度と平均網膜感度もILM剥離群で有意に低かった。黄斑前膜はILM剥離群ではみられ
なかったが、非剥離群では17.4%の眼に発生した。ILM剥離は黄斑前膜を防ぐが,合併症のないRRD症例では,より悪い術後視
力と網膜感度の低下をもたらし,合併症のある症例にのみ行うのがよいであろう。

⑯参考文献2

⑯参考文献3

⑯参考文献4

⑯参考文献5

※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会
等の関連団体や研究者等の名称を記載すること。

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