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第28回過労死等防止対策推進協議会 全体版資料 (126 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40481.html
出典情報 過労死等防止対策推進協議会(第28回 6/4)《厚生労働省》
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業は遠隔でいいと思っていたが、今回の授業で対面の良さを大いに感じること
ができた。」「遺されたご遺族の無念さ、後悔、悲しみは一生癒えることはなく
続いていくということを、実際にお話を聞くことでリアルに感じ、想像以上の
衝撃を受けた。ご遺族の思いを直接お聞きすることでより感じることができ
た。
」「大変話題になった過労自殺の事件のご遺族から実際にお話をお聞きして
貴重な経験となった。」「ご遺族の方は悲しみを押し殺して、時に涙する場面を
見たとき、自分の両親を思い浮かべ自分は過労死をしないように、悲しむ人を
生まないようにしていきたいと思った。」「両親に相談しようと強く思うように
なった」
「本や資料などの媒体では伝わりにくい被害者の感情が痛いほど伝わ
ってきて苦しかった。労基法を勉強しようと強く感じた。」「遺族のお話を聞い
て今まで過労死の教材としてしか目にしていなかった事例が実際に一人の人間
が亡くなったことに気づかされた。」「講演によって、いわゆる次世代を作る若
者であるわたしたち大学生の意識に変化が及んだことは、今後の日本社会にと
って決して小さくない影響を及ぼしたと言える。」
このように、授業やシンポジウムでリアルな遺族の話を聞く体験は学生にと
って決して忘れられない、人生に大きな影響を与える学びになっている。
以上のことを踏まえて、以下の通り要望する。
① 「働くことを考える授業」をより多くの学生、生徒が受講できるよう
に、予算を増額してもらいたい。
② 大綱には、大学、高校等における労働条件に関する啓発の実施が若年労
働者の過労死防止に最も有効な取り組みのひとつであり、文部科学省と
も連携して、実施校の拡大と受講生徒数の増加に努める旨の記載。
③ ご両親が地方にお住まいで、被災者であるお子さんの母校が都市部の大
学であったり、勤務地がご両親の住む実家から遠方の場合、お子さんの
母校や勤務地の周辺の学校での授業の対面の参加が可能になるようにし
てもらいたい。
④ 教育関係者のご遺族、医療従事者のご遺族が、遠方の大学の関係学部で
の講義に参加が可能になるよう、ご遺族の意向を尊重して対面か遠隔で
行うか選択できるようにしてもらいたい。
⑤ 実施校は全国の学校数からすると少数であり、首都圏などの都市部に偏
在している。地方の大学にも啓発授業を拡げていくことが求められる。
地方の研究者が新規に啓発授業を取り入れる場合にも関東などの遠方か
ら遺族を講師として召喚することが可能になるようにしていただきた
い。
以上

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