提案書21(4001頁~4203頁) (41 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
733203
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
乳癌、甲状腺癌への迅速細胞診(検査中の場合)の適応拡大
日本臨床細胞学会
34病理診断科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
16乳腺外科
関連する診療科(2つまで)
01内科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
迅速細胞診(検査中の場合)、乳腺、甲状腺への適用拡大
有
追加のエビデンスの有無
N
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
003-2
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
検査時に、採取現場に臨床検査技師が出向し、患者から採取された検体を速やかに標本作製する。染色、スクリーニング、診断までを5-15分で行
なって悪性細胞の有無を簡易報告する。穿刺回数削減や病理診断率向上に貢献するのみならず、患者負担の軽減、腫瘍の組織診断がより速やかに
決定されることから、治療方針の決定が早くなり、受診回数の減少、および医療費削減につながる技術である。
文字数: 182
再評価が必要な理由
令和2年度改定で適応拡大された迅速細胞診(ROSE)は、超音波気管支鏡下穿刺吸引生検法(EBUS-FNA)と超音波消化器内視鏡下穿刺吸引生検法
(EUS-FNA)が適応となっている。超音波ガイド下の穿刺吸引生検法は乳腺、甲状腺などでも行われている。穿刺吸引生検法は針を穿刺して検体を
採取する手技である。特に超音波ガイド下の穿刺吸引生検法は触診ではわからない微小な病変に対して行われる手技であり、血管損傷、神経損傷
などの危険を伴う。ROSEを併用することにより、体表臓器でも診断の正診率が向上することが多くの研究により報告されている。穿刺回数を1回
でも少なくし、患者の安全性を確保するためには必要な技術である。採取された細胞の有無や良悪を検査中に迅速細胞診を行って確認することで
穿刺回数を減少させ、再検査、再穿刺を減らして患者の安全性を確保するためには、ほぼ必須な技術であり、乳腺及び甲状腺の穿刺吸引針生検へ
の適応拡大を提案する。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
今まで、迅速診断は手術の時のみに認められていたが、平成30年度の改定で検査中の実施が可能となる、実に画期的な改定がなされた。検査のそ
の場で、適切に採取されているかなどの情報が得られることは、採取不良による再検査を未然に防ぐことができるのみならず、患者への肉体的精
神的負担軽減にも直結する。
大変有用な技術であるものの、適用範囲は超音波気管支鏡下穿刺吸引生検法(EBUS-TNBA)と超音波内視鏡下穿刺吸引生検法(EUS-FNA)に限定されて
おり、実用に則していない.超音波断層撮影法を併用して行われている、乳腺、甲状腺腫瘍の穿刺吸引細胞診に適用を拡大することによって、患
者負担軽減や医療費削減につなげたい。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
現在の技術は、
・対象患者:甲状腺癌および乳癌が疑われる患者。
・技術内容:超音波内視鏡生検下で吸引する採取現場に、細胞診を専ら専門とする臨床検査技師が赴き、その場で細胞標本を作製し、検体の質の
評価を採取医師に伝達する。採取状況の概要が判明するため、病変が含まれているか否か不明のまま検査を終了していた従来のやり方に比べ、検
体不良による再検査が減少し、必要最低限の検査を実施することが可能となる。
・点数は450点
N
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
003-2
医療技術名
迅速細胞診
2検査中の場合
EUS-FNA時におけるROSEの有用性を検討したシステマティックレビューとケースコントロールスタディはいくつか存在する。直近の報告(参考文
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 献1)では、ROSEによる乳腺穿刺吸引細胞診の診断率における上乗せ効果はないとされているが、不適切標本が17%から4%と約8割減少した。
後等のアウトカム
甲状腺穿刺吸引細胞診においても不適切標本が12.5%から5.1%と約6割減少した。(参考文献3)
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
Breast fine needle aspiration biopsy cytology: the potential impact of the
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す International Academy of Cytology Yokohama System for Reporting Breast Fine
る。)
Needle Aspiration Biopsy Cytopathology and the use of rapid on-site evaluation.
米国臨床細胞学会からの乳腺細胞診についての勧告。
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