提案書21(4001頁~4203頁) (46 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
733204
※事務処理用
提案される医療技術名
申請団体名
液状化検体細胞診加算の見直し
日本臨床細胞学会
34病理診断科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
25産婦人科・産科
関連する診療科(2つまで)
04消化器内科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和2年度
液状化検体細胞診加算の見直し
有
追加のエビデンスの有無
N
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
004 注1ならびに注2
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
○
その他」を選んだ場合、右欄に記載
液状化検体細胞診(LBC法)は,採取した細胞を専用の保存液バイアルに回収し細胞浮遊液とした後,専用の装置を用いて細胞診標本を作製する
方法である。従来法に比して検体不良をへらし偽陰性をなくすことができるが点数が低いため、普及が遅れている。婦人科材料等液状化検体細胞
診加算の増点(36点から85点への増点)と他領域細胞診においては、初回単独検査での算定が可能になるようにすること要望する。
文字数: 192
再評価が必要な理由
平成24年度改正で液状化検体細胞診(LBC)が初収載され、26年度改正では婦人科材料LBCが初回から算定可能となり、さらに、前回の改定で36点
に引きあがられた。しかしその他の領域のLBCは85点である一方、婦人科材料では未だ36点に抑えられていて、LBC幅広く普及させるために十分な
点数とはいい難い。事実、LBCの普及率は50%以下にとどまっている。女性にとって非常にストレスフルな婦人科診察の回数を1回に減らすことが
できる有用な技術であり、早く全国に普及させるべきである。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
婦人科材料等液状化検体細胞診加算は、他領域LBCにおける収載点数と同じ85点への増点を要望する。他領域LBCについては、初回単独検査で
も算定可能なようにして、無駄な検査を省くことを求める。
特に元々、婦人科LBCでは85点であっても十分な点数とは言い難い。2020年、「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン」が発表され、
HPV検査単独でのがん検診が推奨となった。HPV単独検診ではHPV陽性と判定された要精査対象者が増加することが報告されている。HPV陽性者に行
われる細胞診はその後の治療方針を決定する重要な検査であり、より繊細な高度な細胞診判定が必要であり、均一な条件で作成された、質の高い
標本をもって検査を行うことが基礎となる。均一に良好な標本作成が可能であるLBC法の普及が求められている。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
対象とする患者:婦人科細胞診に関しては、子宮頸部細胞診検体が、今回の増点の対象となる。他領域においては対象に制限はない。
技術内容:既に保険収載されているので、技術的課題はない。
点数や算定の留意事項:子宮頸部細胞診におけるLBC法は、前回の改定で増点したものの、他領域のLBCの点数より低く(85点 vs 36点)、普及を
妨げになっている。精度管理にも関わることであり、増点により普及に更なる弾みをつけることは重要な課題である。本学会施設認定委員会の調
査では現在、学会認定施設におけるLBCの導入は50%程度にとどまっている。
N
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
004 注1ならびに注2
医療技術名
細胞診
③再評価の根
拠・有効性
注1
婦人科材料等液状化検体細胞診加算
および
注2
液状化検体細胞診加算
有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン(労働厚生省がん研究助成金/エビデンスレベルⅢ)によると、本法の採用により不適正標本を
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 9%減少させる。また、『子宮頸部病変検出における液状化検体細胞診(LBC)ThinPrepの精度と有用性のための前方視的検討』(日本臨床細胞学
会雑誌第49巻第4号/エビデンスレベルⅢ)によると、本法の採用で前がん病変の検出率が直接塗抹法に比べ8.6%向上するとの結果が出ており、
後等のアウトカム
上記有用性の根拠とする。
ガイドライン等での位置づけ
産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編 2020(2020年、4月、 日本産科婦人科学会, 日
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
本産婦人科医会)では細胞の採取にはLBC(Liquid Base cytology)法を用いることを推奨
る。)
している。(推奨レベルC)
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