提案書21(4001頁~4203頁) (84 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
735102
提案される医療技術名
ICU脳波モニタリング
申請団体名
日本臨床神経生理学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
12神経内科
29脳神経外科
関連する診療科(2つまで)
32救急科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
有
令和4年度
持続脳波記録
追加のエビデンスの有無
有
提案される医療技術の概要
(200字以内)
集中治療を必要とする原因不明の意識障害及びてんかん重積状態の患者において、通常の脳波検査と同様の手法を用いなが
らも必要な日数(最大5日を限度)、持続脳波モニタリングを行う検査である。刻々と変化する脳波変化を、経験を積んだ
判読医、検査技師により24時間体制で判定し、ただちに必要な治療を行うことによって、予後を劇的に改善するとともに集
中治療にかかかる日数を短縮することができる。
文字数: 188
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
集中治療室に入室した原因不明の意識障害、けいれん性てんかん重積
既に欧米では保険収載され、一般的となっているICUにおける脳波モニタリングである。本検査では患者が急性期画像診断
では発見しえない早期脳虚血や、脳波上のてんかん重積をリアルタイムで検出することができ、その結果必要に応じ直ちに
適切な治療を行うことが可能となる。長時間脳波モニタリングは、いわば心筋梗塞や不整脈に対する心電図モニタに等しい
検査法といえる。脳の心筋梗塞ともいえる脳梗塞や脳の不整脈であるてんかん重積状態の予後改善と、集中治療管理の短
縮、在院日数の短縮のため、長時間脳波には保険収載の必要があると考えられる。
文字数: 257
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
原因不明でてんかん重積を想起する脳卒中や重症頭部外傷、中枢神経系炎症性疾患の急性期で意識障害を呈する者と、非け
いれん性およびけいれん性を含むてんかん重積状態の患者。小児から高齢者まで年齢は問わない。
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
集中治療室において通常の脳波検査と同等の電極を脳波技師により装着し、デジタル脳波計を用いてカメラと同時にリアル
タイムに脳波を測定する。最長5日間の記録を算定の限度とする。判読には一定の経験が必要であり、日本臨床神経生理学
会、日本てんかん学会、日本小児神経学会の認定医・専門医レベル、もしくは日本神経学会、日本脳神経外科学会の専門医
でかつ脳波検査の経験が豊富な常勤医が担当する。
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
D
番号
D253
医療技術名
脳波検査
既存の治療法・検査法等の内容
外来における脳波検査(D235 脳波検査(過呼吸、光及び音刺激による負荷検査を含む。))
てんかん病型のために行われる脳波モニタリング(D235-3 長期脳波ビデオ同時記録検査(1日につき))
④有効性・効率性
・新規性、効果等について③との比較
・長期予後等のアウトカム
短時間の脳波検査では、てんかん重積の検出率は、約10%という報告もあり、長時間のモニタリングが必須である
また、ICUにおける脳波モニタリングは、意識障害の患者を対象するという点で、てんかん診断のモニタリングとは異な
る。
長期予後は、背景疾患によるため一定の結論は言えないが、一般的にてんかん重積が遷延するとその後てんかんの発症につ
ながるといわれている。
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