提案書21(4001頁~4203頁) (78 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
※事務処理用
735101
提案される医療技術名
皮膚コンダクタンス計測
申請団体名
日本臨床神経生理学会
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
12神経内科
06糖尿病内科
関連する診療科(2つまで)
01内科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した医
療技術の提案実績の有無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
提案当時の医療技術名
場合、右欄も記
載する
有
令和4年度
皮膚コンダクタンス計測
追加のエビデンスの有無
有
提案される医療技術の概要
(200字以内)
本技術は汗腺機能が無髄神経である交感神経の機能に連動する原理を利用しすることを利用し、無髄神経機能を評価する。
手掌、足底用の4つの電極よりそれぞれの部位に微弱電流を流し、イオントフォレーシスの原理により汗腺の電解質を移動
させる。汗腺機能は電解質の移動量に連動するためその移動量を皮膚コンダクタンスの値変化として測定することで汗腺機
能を制御する無髄神経を定量評価する。
文字数: 183
対象疾患名
保険収載が必要な理由
(300字以内)
多系統萎縮症、パーキンソン病、ポリニューロパチー、特発性無汗症、ホルネル症候群及びロス症候群、家族性アミロイ
ドーシス
自律神経障害を伴う疾患の診断は無髄神経の評価が必要とされる。ゴールドスタンダードである皮膚パンチ生検は侵襲性が
大きく、その他レーザー誘発電位、温覚・冷覚測定検査、全身温熱発汗試験は精度、手技の煩雑さなどより臨床での利用に
問題があった。本検査は汗腺機能の評価をもって無髄神経を評価する技術でありD-239-4全身温熱発汗試験と類似し、かつ
精度、再現性に優れた手法である。これまで困難であった無髄神経測定を正確かつ簡便に実施することで対象疾患の神経症
状を正確に把握しより正確な診断と治療が期待される。また家族性アミロイドーシス治療における高額医薬品使用の見極め
に利用することで医療費の削減が期待される。
文字数: 299
【評価項目】
①提案される医療技術の対象
・疾患、病態、症状、年齢等
対象疾患
多系統萎縮症、パーキンソン病、ポリニューロパチー、特発性無汗症、ホルネル症候群及びロス症候群、家族性アミロイ
ドーシス(前述)
病態、症状
いずれの疾患においても病態の進行に交感神経など無髄神経の障害が並行して発症する
年齢
年齢との相関は不定である
②提案される医療技術の内容
・方法、実施頻度、期間等
(具体的に記載する)
手掌、足底用の4つの電極から無髄神経に低電圧刺激を与えたことにより起こる発汗を皮膚コンダクタンスとして測定する
測定に要する時間は約3分である。ニューロパチーの診断時の検査として3ヶ月1度を目処として行う
区分
③対象疾患に対
して現在行われ
ている医療技術
(当該医療技術
が検査等であっ
て、複数ある場
合は全て列挙す
ること)
D
番号
239-4
医療技術名
全身温熱発汗試験
既存の治療法・検査法等の内容
全身温熱発汗試験検査(本提案書における参照項目)
全身温熱発汗試験は交感神経を温熱、体位や心理的圧迫などで刺激し、交感神経の分枝を介して直接刺激されていない汗腺
にも発汗を生じさせる現象を利用して発汗及び交感神経の評価を行う技術であり以下の2通りの手法が知られている。
1.全身にヨードセロハン用紙を巻きつけ、全身を加熱し発汗によりヨードセロハン用紙が変色する度合いを写真撮影により
判定する方法
2.換気カプセル法利用し発生した湿度を測定する方法
1に比べて簡便性に優れるが、交感神経(無髄神経)の刺激方法につては心理的圧迫など、任意性のある方法を用いること
により、他者との比較が困難である。
1,2は交感神経(無髄神経)を刺激した結果としての発汗反応が交感神経の機能に連動することを利用した検査方法であ
る。
3.その他の末梢神経評価の方法
・皮膚生検
病変のある皮膚組織の一部を採取し、それをもとに病理標本を作製し免疫染色を行ったのちに顕微鏡で観察する。無髄神経
の評価としてのゴールドスタンダードであり本技術は皮膚生検と良好な相関を示す。(3
・温覚・冷覚検査
手指に加温または冷却された装置を当て、温度を徐々に上げるまたは下げていき、患者がその変化を感じた時にボタン操作
で申告させる方法で求められた閾値をもって無髄神経を評価する。
・レーザー誘発電位
CO2レーザーを用いて手足の背面に痛み刺激を与え、頭皮より痛み関連誘発電位を記録する。
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