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参考資料8 薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版) (18 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/058/gijiroku/1411266_00003.html
出典情報 薬学実務実習に関する連絡会議(第14回 12/27)《文部科学省》
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【C薬学基礎:生物】
生命体の理解(C6-8)は、病態の理解や薬物治療の基盤として重要である。
「薬
剤師として求められる基本的な資質」のアウトカムを意識し、コアカリとなる
項目を厳選した。また旧コアカリでは、教育課程のなかで内容的に前後する項
目等を並べ替え、体系化した。すなわち旧コアカリ C9 と C8 を一部入れ替え、
薬剤師として修得するべき「C6 生命現象の基礎」を生物の初めに移動した。生
命の基本単位である細胞、その構成成分の構造と機能、タンパク質の働き、遺
伝のプロセスから生体エネルギー、細胞間コミュニケーションへと展開される。
生物化学の基礎を修得した後に、
「C7 人体の成り立ちと生体機能の調節」を通し
てヒトの器官、組織について修得し、血圧や血糖の調節を含めた生体の機能調
節を修得することとした。また C7 の初めに、「遺伝」と「発生」を修得するこ
ととした。旧 C10「生体防御」に旧 C8「小さな生き物たち」を統合し「C8 生体
防御と微生物」とした。すなわち生体防御・免疫系に関する項目の次に「微生
物の基本」を修得し、病原体としての微生物へと繋げることにより、微生物の
基本から医療薬学で学ぶ感染症へのスムーズな理解を促進することとした。免
疫系については、関連する疾患やその治療は「E医療薬学」で修得するので、
ここでは基礎的な機構・機能を扱うこととした。なお、旧 C8 の遺伝子操作技術
(技能)はアドバンストに移行したが、今後、薬剤師にはバイオ医薬品や再生
医療に関する知識等が欠かせなくなることを鑑み、C6 のなかで組換え DNA の概
略を修得するように改めた。

【D衛生薬学】
「D衛生薬学」は「D1 健康」および「D2 環境」で構成され、「薬剤師として
求められる基本的な資質」の中で、主に「基礎的な科学力」と「地域の保健・
医療における実践的能力」を取り扱うとの共通認識のもと、健康と環境に関す
る基本的事項を選定している。医療人養成教育において必要な健康に関する事
項、環境に関する事項を取り入れることによって、将来、医療現場において役

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