の 1 つであり、一部の栄養製品や糖尿病検査薬を

付きでリストされている。また、ほぼすべての WHO

含む 5,000 を超える医薬品をカバーしている。保健

必須医薬品は公的医薬品計画フォーミュラリーに掲

長期ケア省とコミュニティー社会サービス省から提

載されており、掲載率は計画間で一貫している。

供される資金により、ODB プログラムは フォーミュラ
カナダの病院で投与される腫瘍治療薬は、カナ

リーに記載されている処方箋医薬品の費用のほと

ダ保健法の規定により、病院の予算で全額賄われ

んどをカバーしている。同様に、処方箋医薬品集に

る。しかし、多くの腫瘍治療薬は、カナダの州の公

記載されていない医薬品は、状況に応じて、省の

的医薬品プログラムによって一貫してカバーされて

Exceptional Access Program（EAP）を通じて適用対

いるわけではない。マニトバ州、サスカチュワン州、

象と見なされる。要求は、医薬品評価委員会

アルバータ州、およびブリティッシュ コロンビア州で

（CED）が推奨する基準に従って社内、または外部

は、公的資金によるプログラムを通じて、腫瘍治療

の専門家によって状況に応じて審査され、執行役

薬が完全にカバーされている 。ケベック州では、公

員によって承認され、このレビューに基づいて、承

的プランが適格な腫瘍治療薬をカバーしているが、

認または拒否される 21）。

個人は収入に基づいて免責額を支払う必要がある
ケベック州では、処方箋医薬品を購入に関わら

場合がある。オンタリオ州では、これらの医薬品は、

ず、常に処方箋医薬品保険に加入していなければ

公的保険の対象となる人口の一部に対して公的に

ならない。処方箋医薬品保険はパブリック・プランと

資金提供されているため、患者が費用の一部また

プライベート・プランの 2 種類があり、65 歳未満でプ

はすべてを負担し、民間の保険または自己負担の

ライベート・プランを利用できる場合は、プライベー

支払いに頼ることがある。

ト・プランに加入し、本人・家族の処方箋医薬品も補
カナダ保健法では、カナダの病院で投与される

償する。ただし、家族が他のプライベート・プランで

処方箋医薬品は、患者負担がなく提供される 4）。病

カバーされている場合には対象は本人のみである。

院が調達する医薬品は、先発医薬品を含め、入札

プライベート・プランを利用できない場合は、パブリ

方式が一般的になっており、多くの病院がより低い

ック・プランに登録する必要があり、基本的には 65

価格を確保するためにグループ購買組織に参加し

歳になったときに初めて、パブリック・プランとプライ

ている。購入者は、新製品の参入やその他の市場

ベート・プランのどちらかを選ぶことができる 22）。

の変化があっても契約条件に拘束されないよう、幅
フォーミュラリーは、個々の医薬品計画によって

広い解約権を求め、また、これらの契約には最低購

決定される、適格な受益者の給付としてカバーされ

入金額の約束がないこともあり、入札の結果、得ら

る医薬品のリストとして定義されており、各州で策定

れる契約は、購入者に非常に優しいものとなる傾向

されている 23。カナダの個々の公的薬物計画フォー

がある 24）。

ミュラリー間にはかなりの整合性があり、公的計画の
対象となる全医薬品の大部分がリストされている。制

4.医薬品供給義務、報告義務

限なしと制限付きの割合は、比較的高い割合が制
限を持たず、計画全体で平均 74% である。制限付

（1） 供給義務（あれば）、報告義務の根拠法

きでリストされている薬物はわずか 26% であった

カナダでは、Food and Drug Regulations（FDR）に

が、それらは公的薬物計画の対応する薬物コストの

より、供給不安及び販売中止の際には、供給不足

40% 以上を占めており、これは制限付きステータス

及び製造中止に関しては、第三者機関サイトである

が一般的にコストの高い医薬品に適用されることを

Drug Shortages Canada を通じて報告することを義務

示している。高価な医薬品のほとんど（96%）が制限

付けている 25）。

180