参考資料6 令和4年度厚生労働科学特別研究事業「医療用医薬品・医療機器等の供給情報を医療従 事者等へ適切に提供するための情報システムの構築に向けた研究」(研究代表者:坂巻弘之) (27 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35103.html |
出典情報 | 医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議 供給情報ワーキンググループ(第1回 9/7)《厚生労働省》 |
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でもよいとする意 見 は少 なく、供 給 情 報 をタイムリ
医師も薬剤師も医薬品卸が最も多かった。一方、
ーに提 供 すべきとの意 見 が中 心 であるといえよう。
メーカーホームページ等 を利 用 している割 合 は、
公的 な情 報 サイトが構 築 された際 の懸念 点とし
相 対 的 に少 なく、情 報 入 手 手 段 として対 人 的 な
ては( 薬 剤 師 調 査 のみ) 、「 代 替 薬 に需 要 が集 中
手段 が中 心 であり、ホームページ等 からの情 報 入
することでの代 替 薬 の供 給 不 足 」 が最 も多 かった。
手 は一 般 的 になっているわけではないと推 察 され
また「 医 療 機 関 、薬 局 での過 剰 な購 入 」 も比 較 的
る。今 後 、公 的 サイトへのアクセスを高 めることが
多 かった。これらについては、情 報 サイトとは別 の
重要と考えられた。
医 療関 係 者 向けのガイドライン作 成も検 討する必
一 方 で、現 在 の供 給 不 足 情 報 の問 題 点 につ
要があると思われる。
いては、医師、薬剤師とも、供給不足解消時期が
公的サイトに求める機能 については、諸外国の
わからないとの意 見 が多 く、次 いで、次 の納 品 の
公 的 サイトの機 能 を参 考 に項 目 を設 定 した。また、
時 期 や量 がわからないなど、日 常 の診 療 や調 剤
における問 題 を指 摘 する意 見 が多 かった。同 様
「 メーカー以 外 からの情 報 入 力 機 能 (医 療 関 係 者
に、薬剤師については、供給情報が不十分なこと
など) )「 医 療 関 係 者 以 外 ( 患 者 など) の閲 覧 制 限
機能」については、相対的に必要とする意見低か
による日 常 業 務 にどのような問 題 があるかを調 査
った。
した。発 注 ・ 在 庫 管 理 の問 題 を指 摘 する意 見 が
最も多く、また、同一患者で商 品の変更を複数 回
公 的 サイトの必 要 性 については、医 師 、薬 剤
しなければならないことの問題指摘も多かった。い
師とも必要とする意見は約 7 割であり、設置主体
ずれにしても、情報ニーズという観点 からは、患者
としては、ともに PMDA が最も多かった。以上から、
が困 らないための流 通 情 報 へのニーズが高 く、こ
公 的 な情 報 サイトの必 要 性 はあるものの、企 業 か
れらの問 題 解 決 のためには、流 通 在 庫 について
らの出荷状 況についての情報だけでなく、流通に
の情報提供の仕組みが必要となると考えられた。
関 わる情 報 へのニーズが高 いことも明 らかとなっ
た。これら供 給 情 報 をタイムリーに医 療 関 係 者 に
供 給 情 報 と して 必 要 な 項 目 を 見 る と 、 供 給 不
届ける仕組みの構築を検討すべきと考えられる。
足 解 消 までの期 間 が最 も多 く、企 業 の安 定 的 な
医 薬 品 供 給 が強 く求 められている結 果 といえる。
また、代 替 薬 情 報 についてもニーズが高 かった。
E. 結語
公 的 情 報 サイトが構 築 されることによる期 待 効 果
供 給 不 足 事 例 は、医 療 機 関 、薬 局 において
についても( 薬 剤 師調 査 のみ) 、代 替 薬の効 率 的
重 大 な問 題 であることが明 らかとなり、医 薬 品 の
な選 択 が最 も上 位に来 ており、次いで、供給 に関
供 給 情 報 を医 療 関 係 者 に適 切 に届 けることも重
して患 者 に説 明 できることとなっているため、今 後
要 であることが明 らかとなった。現 行 の情 報 入 手
の情 報 提 供 としては、代 替 薬 情 報 と供 給 状 況 に
は、人 的 手 段 が中 心 であり、今 後 、より信 頼 性 の
ついての情 報 提 供 ができるよう検 討 すべきと考 え
高 い 公 的 サ イト の 構 築 の 検 討 が 必 要 であ る。 医
らえた。
療 関 係 者 のニーズは、流 通 状 況 に関 する情 報 に
対 しても高 く、製 薬 企 業 、医 薬 品 卸 からの情 報 提
情 報 更 新 のタイミングとしては、実 際 の入 手 困
供 可 能 性 についても検 討 する必 要 があることも明
難が発生することになった場合、5 営業日以内が
らかとなった。また、医療機関、薬局における代替
最 も多 く、より早 く( 例 えば「 2 週 間 以 上 前 には情
薬も含めた必要 以上 の購入を避けるためのガイド
報 提 供 すべき」 など) までは求 めてはいないと考
ライン作成も検討する必要があると考えられた。
えられた。ただし、実 際 に入 手 困 難 になった場 合
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