患者は自分の好きな病院を選ぶことができる。法定

能である。

健康保険（GKV）が費用を負担するのは、法定健康
〇外来診療: 医師及び非医療従事者の診療、法定

保険（GKV）に認可された病院で、国土の病院計画

予防健康診断及び医薬品、補助具、治療費等の

に含まれている病院（いわゆる計画病院）、法定医

費用を全額負担する。

療保険基金や民間医療保険会社と医療契約を結

〇入院治療: 主治医による治療を希望する人は誰

んでいる病院、国土の法律で大学病院として認めら

でも、医師の費用も料金表のレートの 3.5 倍のレ

れている病院のいずれかである。大半の病院はこの

ートで払い戻されることを確認する必要がある。

ような認可を受けている。病院の所有権は、私立病

〇歯科治療と入れ歯: 最大治療費は、保険の最初

院、非営利病院、公立病院に分けられる。

の年に限定されている場合にのみ許容される。歯
入院治療の場合、法定健康保険（GKV）に加入

科治療の場合は全額償還、入れ歯の場合は少な
くとも 80%の償還が妥当である 5。

している人は、宿泊費と食事代を追加で支払わなけ
ればならない。これは、治療前に患者と病院との間

民間の被保険者は、医師やその他のサービス提

で交わされる病院契約書に規定されている。法定

供者の請求書を直接自分で支払い、民間の健康保

健康保険（GKV）に加入している場合、事前に費用

険者に請求書を提出し、払い戻しを受ける。

を支払うことなく医療を受けることができる。医師、診
療所、薬局は、治療費や医薬品を健康保険に直接

ドイツの医療制度における重要な要素は、どの医

請求するため、被保険者は、個人の法定負担金や

療サービスを提供し、連帯共同体、すなわち健康保

自己負担金を除けば、無料で治療を受けることがで

険基金の負担でサービス提供者が資金を調達する

きる。

かを、利害関係者自身が決定することである。つま
り、サービスは十分かつ適切で経済的でなければ

法定健康保険（GKV）は、2009 年以降、健康保

ならず、必要以上のものであってはならない。多くの

険基金によって賄われている。雇用主、他の社会保

治療において、法定健康保険（GKV）が適用される

険事業者、健康保険基金加入者からの拠出金と連

が、ボーダーラインを超えたサービスは被保険者が

邦政府からの補助金が基金に流れ込む。この基金

支払わなければならない。その判断基準を決定す

から、前述のリスク構造補償によって規制されている
健康保険基金が、被保険者への給付を賄うために

るのが連邦合同委員会（G-BA：Der Gemeinsame

必要な資金を受け取る。健康保険基金に流入する

Bundesausschuss）である。

一律の拠出率（現在、賃金総額の 14.6％）に加え、

ベルリンに本部を置く連邦合同委員会（G-BA）

競争的要素として個々の健康保険基金に直接支払

は、健康保険組合、医療関係者、病院、患者・障害

われる追加拠出が徴収される。

者団体の代表者が、新しい治療法、最新の医療技
術、新しい治療法、代替治療法に対して健康保険

民間医療保険（PKV）の場合は、保険給付の範

組合が支払うべきかどうかを共同で議論する。新薬

囲を基本的なケアから世界最高の専門家による治

については、ベネフィット・アセスメントが実施され

療まで、費用の全額払い戻しから高額免責額まで

る。新薬は一般的に払い戻される。連邦合同委員

のように自由に選択できる。医療サービスの費用は

会（G-BA）は、2 つの科学研究機関によってその活

個別に合意された範囲で負担し、被保険者はすべ

動をサポートされている。医療の質と効率に関する

ての医師と病院を自由に選択でき、提供するサービ

研究所（IQWiG：Institut für Qualität und

スが多ければ多いほど、保険料は高くなる。契約は

Wirtschaftlichkeit im Gesundheitswesen）は、主に法

通常、外来治療、病院での治療、歯科治療の 3 つ

定健康保険（GKV）における医薬品と治療法の利

の要素で構成され、日割り傷病手当金の加入も可

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