参考資料6 令和4年度厚生労働科学特別研究事業「医療用医薬品・医療機器等の供給情報を医療従 事者等へ適切に提供するための情報システムの構築に向けた研究」(研究代表者:坂巻弘之) (221 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35103.html |
出典情報 | 医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議 供給情報ワーキンググループ(第1回 9/7)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
悪影響を抑えるため、薬価との切り離しが進んでい
たメーカー希望小売価格。製薬企業から卸売り業
る。フランス製薬団体連合会(FSPF)によると、2014
者や薬局への譲渡価格。製薬企業と医療用品経済
年には規制マージンが報酬の 81%を占めていたの
委員会(CEPS)間の交渉の基礎となる。
に対し、2019 年には 26%にとどまっている。2018
年 1 月から 2020 年 1 月にかけて、平滑化されたデ
税・マージン込小売価格(PPTTC)は、全ての税
グレッシブマージンの 3 回の連続変更が行われ、税
金を含むパブリック・プライス。マージン(ホールセー
込み 1.02 ユーロの 1 箱あたりの手数料に加え、いく
ルマージン、薬局マージン)と付加価値税(償還対
つかの調剤手数料(特定の医薬品、年齢関連など)
象の医薬品については 2.1%)を含む。健康保険に
の導入が並行して行われた。2021 年の薬局マージ
よる償還の根拠となる価格。
ンについては、2018 年 11 月 12 日の命令でその計
算が明記された:
上乗せ薬と転売薬には病院薬(LH)の医薬品コ
ード(UCD)が付与され、税別製造者価格(PFHT)と
-税別製造者価格(PFHT)の 0 から 1.91€までの
転売薬については輸液の調製コストや定額マージ
部分について:10%のマージン。
ンが掲載される。なお、病院への償還価格は、実購
-税別製造者価格(PFHT)1.92~22.90€: 7%のマ
買価格に薬価差(責任定額料金と実購買価格)の
ージン。
半額である償還可能薬価差(EMI:Écart
-税別製造者価格(PFHT)22.91~150€:5.5%の
Médicament Indemnisable 、ERI:Écart Rétrocession
マージン。
Indemnisable)を加算した額となる。
-税別製造者価格(PFHT)150.01~1,930€:5%の
マージン。
なお、リスト収載される医薬品の範囲としては、要
-税別製造者価格(PFHT)1,930€を超える:0%の
処方箋薬(PMO:médicaments de Prescription
マージン。
Médicale Obligatoire)で製薬企業がリスト収載を希
望し、医療上の有用性(SMR)評価で「不十分」とな
2021 年 10 月 15 日の命令により四半期パッケー
らなかったものがリスト収載の対象となる。パラセタ
ジの特別マージンは廃止された。薬剤師のマージ
モールやアセチルサリチル酸など一部の任意処方
ンの計算は、毎月のパッケージの場合と同じ方法に
箋薬(PMF:médicaments de Prescription Médicale
従って行われる。これらの大型パッケージの調剤の
Facultative)は医療上の有用性(SMR)評価を得てリ
ための特定の手数料は、2022 年に一般化される必
ストに収載されており、医師の処方がある場合は償
要がある。
還対象となる。
卸売業者や研究所から薬剤師に付与される割引
(5) 薬局マージン、割引
24)
は、ジェネリック医薬品以外では薬剤師への販売価
償還可能な医薬品(定率負担の対象とならない
格の 2.5%、ジェネリック医薬品及び責任定額料金
後発医薬品を除く)に対する卸売業者-販売業者お
(TFR)適用医薬品ではメーカー希望小売価格(税
よび薬局の報酬は政令で定められており、マージン
別)の 40%が上限とされている。
と割引の 2 つの規制機構に分かれている。
払い戻し可能な医薬品に適用される付加価値税
2021 年 2 月 1 日以降、マージン率は税抜きメー
(VAT)率は 2.1%である。薬局が販売した償還可能
カー価格の 6.93%、最低 30 ユーロセント、最高
な医薬品の売上高(公定価格で表される)のうち、
32.50 ユーロに設定されている。
製造者は 2021 年に 59.7%を受け取った。
薬局のマージンは、値下げによる薬局経営への
219