師会等からの連絡も、薬剤師は40～45％が利用

い」、「代替薬・代替治療情報がない・不十分」が医

していると回答していたものの、企業から薬剤師

師、薬剤師とも多い傾向であった（図 5）。

会への情報提供割合は相対的に低かった。
医 薬 品 卸 の感 じている問 題 としては、「 解 消 時
期」、「供給不足可能性」などの供給不足ステータス、

(3) 供 給 不 足 情 報 公 開 ・ 更 新 として求 めるタイミ

「供給量」について問題点とする意見が上位を占め

ングと情報提供タイミング

た（図 6）。

医師ならびに薬 剤師 が供給 不 足情 報公 開・ 更
新 として求 めるタイミングと製 薬 企 業 が行 っている

製薬企業では、JGA 加盟企業は、他グループに

供 給 不 足 および供 給 不 足 可 能 性 場 合 の情 報 提

比べ、設問のすべてで「問題である」の割合が高く、

供タイミングについて比較した（ 図 4）。

医療関係者、取引先への周知、問い合わせ対応に
ついての課題が上位であった（図 7）。

医 師 、薬 剤 師 ともに、「 入 手 困 難 が発 生 するこ
とになった場 合 」 、「 入 手 困 難 の状 態 が解 消 され

(5) 供給情報として必要な項目と提供している項目

る場 合 」 、「入 手 困 難 の状 態 が変 更 （ 延 長 ） される

薬 剤 師 が供 給 情 報 として必要 としている項 目と

場合」のいずれも、「1 週間（5 営業日）以内」がほ

製 薬 企 業 、医 薬 品 卸 が提 供 している項 目 とを比

ぼ半数を占めていた。

較した（ 図 8）。なお、医師調査では、回答の負担
一 方 、製 薬 企 業 からの情 報 提 供 タイミングは、

を減 らすために設 問 を限 定 しているため、本 報 告

「実際に供給不足に陥った場合」 に「自社 MR か

書 において比 較 結 果を記 載しなかった（ 医 師 、薬

ら」「1 週 間 （ 5 営 業 日） 以 内」 とするものは、JGA

剤 師 調 査 については、分 担 報 告 書 「 医 療 用 医 薬

加 盟 企 業 38.5％ 、製 薬 協 加 盟 企 業 50.0％ 、非

品 の供 給 情 報 に関 する医 師 、薬 剤 師 調 査 」 参

加盟企業 30.6％であった。また、「 供給不足の可

照）。また、殆どの項目について、薬剤師が「必須」

能性の場合に「自社 MR から」「1 週間（5 営業日）

「 必 要 」 と回 答 した割 合 の合 計 が 100％ に近 かっ

以内」とするものは JGA 加盟企業 19.2％、製薬

たため、ここでは、「 必 須 」 の割 合 と製 薬 企 業 、医

協加盟企業 13.8％、非加盟企業 15.3％と、いず

薬 品 卸 については、「 提 供 している」 割 合 を集 計

れも医 師 、薬 剤 師 のニーズとの乖 離 が見 られ、特

した（「場合による」が除かれている）。

に供給不足の可能性のある場合に自社 MR から
その結 果 、「 製 品 情 報 （ 会 社 名 、商 品 名 、一 般

の情報提供が下がっていた。。

名 、薬 効 分 類 、規 格 、包 装 、ロット番 号 ） 」 につい
て は 、 基 本 情 報 で あ り 、薬 剤 師 の 必 須 の 割 合 も

(4) 供給情報へのニーズ

高 い一 方 で、製 薬 企 業 、医 薬 品 卸 の情 報 提 供 も

供給情報へのニーズを検討するため、医師、薬

高い割合であった。「 供給不足の開始日（供給中

剤師には、供給不足情報における問題点を調査し

止 日 、回 収 開 始 日 、限 定 出 荷 開 始 日 など） 」 、

た。医薬品卸には、メーカーからの供給不足情報

「 供 給 不 足 が解 消 したこと」 、「 供 給 不 足 の規 模

の入手手段と問題点を調査した。製薬企業に対し

（ 通 常 出 荷 量 に比 べての減 少 量 など） 」 について

ては、供給情報提供の課題（困っていること）を調

も、薬 剤 師 のニーズは高 く、製 薬 企 業 、医 薬 品 卸

査した。

からの情 報 提 供 もほぼ同 等 と言 えた。ただし、製
薬企業のうち、JGA、製 薬協いずれにも非加盟 企

医師、薬剤師とも、調査で設定した項目のすべて

業からの情報提供の割合は低かった。

で「問題を感じている」割合が高かったが、「供給不
足がいつ解消するかわからない」、「どの程度の量

一 方 で、「 代 替 薬 」 の情 報 はニーズが高 く、医

が納品されるか、いつ納品されるかなどがわからな

5