参考資料6 令和4年度厚生労働科学特別研究事業「医療用医薬品・医療機器等の供給情報を医療従 事者等へ適切に提供するための情報システムの構築に向けた研究」(研究代表者:坂巻弘之) (240 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35103.html |
出典情報 | 医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議 供給情報ワーキンググループ(第1回 9/7)《厚生労働省》 |
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限に抑えるには、予防策と緩和策の両方が必要
改正を提案し、採択された 12)。この法律改定におい
であり、継続的供給義務を大幅に強化する必要
て、医薬品不足への対応と安定供給の確保について
がある。
は、各国当局と EMA による医薬品不足の監視に関
法制上の措置としては、産業界に対する医
する新たな要件と、EMA の調整役強化が導入され
薬品の供給確保義務の強化、欠品・撤収の
た。企業に対する義務も強化され、医薬品の不足と
早期通知、サプライチェーン全体における在
撤退の早期報告、不足防止計画の策定と維持が含
庫の透明性の強化、欠品の監視・管理にお
まれる。EU 全体で重要な医薬品のリストを作成し、こ
ける EMA の調整役強化などが考えられる。
れらの医薬品のサプライチェーンの脆弱性を評価し、
調達アプローチや戦略の改善、重要な医薬品
企業やその他のサプライチェーン関係者が取るべき
の共同調達、価格や償還に関する国の政策決
対策について具体的な勧告を行うこととなっている。
定のためのツールや手段に関する EU レベルの
協力など、加盟国間の協力の強化によって補完
1.医薬品 - 重要な岐路に立つ強力なエコシステム
2.患者への貢献:満たされていない医療ニーズを満たし、
医療へのアクセスや購入のしやすさを確保する。
2.1 アンメット・メディカル・ニーズの優先順位付け
2.2 患者さんの医薬品へのアクセスを確保するために
2.3 患者のための医薬品の購入可能性の確保と医療シス
テムの財政・金融の持続可能性
3.競争力のある革新的な欧州製薬産業を支援する
3.1 欧州の産業界に肥沃な環境を提供する
3.2.イノベーションとデジタルトランスフォーメーションを実現
する
3.3.健全で柔軟な規制システム
4.レジリエンスを強化する: 多様で安全なサプライチェー
ン、環境に配慮した持続可能な医薬品、危機への備えと対
応メカニズム
4.1.EU 全域で医薬品の供給を確保し、不足を回避する。
4.2.高品質で安全、かつ環境的に持続可能な医薬品の提
供
4.3.欧州の健康危機対応メカニズムの強化
5.世界における EU の強い発言力を確保する
6.成功のための協力:戦略を実行するための協力的で重
層的なアプローチ
される。
少量生産や限定的な用途の製品については、
新しいビジネス契約や支払いモデルが重要に
なる。
○
はもはや利用できない。医薬品原料、中間体、
医薬品原体の供給に関しては、重要な医薬品
の不足のリスクにつながる可能性がある。
○
組織、研究コミュニティーとの構造的な対話を開
始し、その舵取りをすることになる。
第 1 段階では、データ収集と分析に基づいて、
世界のサプライチェーンの機能をよりよく理解
し、重要な医薬品、医薬品原薬、原材料の供給
を脅かす潜在的な依存関係を含む、さまざまな
潜在的脆弱性の正確な原因と推進力を特定す
ある。
ることを目的。
医薬品供給不足の理由は、複雑で、マーケティ
第二段階として、構造化対話は、特定された脆
ング戦略、並行輸入、有効成分や原材料の不
弱性に対処するための一連の可能な措置を提
足、弱い公共サービス義務、供給割当、価格や
示し、重要な医薬品、原薬、原材料の供給の安
償還に関連する問題などがある。
○
全性と可用性を確保するために欧州委員会およ
健康における戦略的依存関係を特定し、生産と
び EU の他の当局が考慮すべき政策オプション
サプライチェーンの多様化、戦略的備蓄の確
を策定する役割を果たす。
保、欧州での生産と投資の促進を含め、それを
医薬品を含む健康製品の取引環境の予測可能
削減するための措置を提案するための行動が
性を向上させるため、EU は WTO 加盟国と協力
必要。
○
欧州委員会は、医薬品製造のバリューチェーン
の関係者、公的機関、患者・保健分野の非政府
このうち、「E4.1」のポイントとしては、以下の記載が
○
原材料の生産に必要なある種の技術は、EU で
して、健康製品の貿易を促進し、健康上の緊急
医薬品不足が患者のケアに与える影響を最小
事態への効果的な対応に貢献することを目的と
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