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社会保障 (49 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20241113zaiseia.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度分科会(11/13)《財務省》
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セルフケア・セルフメディケーション推進と整合的な保険給付範囲の見直し 給付範囲の在り方
○ 諸外国の動向を見ると、軽度な症状に対する医薬品の処方に一定の制限をかけている国や、医薬品の有用性が低いものは自己負
担を増やす、薬剤費の一定額までは自己負担とするといった仕組みを持つ国が存在している。
◆ 軽度な症状に対する医薬品の処方制限(イギリスの例)
医療費の抑制のため、重症ではない症状を有する患者に対する処方医
薬品の交付を減らし、OTC医薬品の購入を促すようにするため、2019年、
NHS England によるガイダンスが発行されている25。
25 NHS 、Guidance on conditions for which over the counter items
should not routinely be prescribed in primary care.
(出所)「国民が安心してセルフメディケーションできるICTやIoT技術を活用したOTC医薬品の
販売・授与に関する調査研究」(研究代表者 昭和大学薬学部 赤川圭子氏)

◆ 薬剤費の一定額までの全額患者負担(スウェーデンの例)
年間の薬剤費

患者負担額

1,150クローネまで

全額患者負担

1,150クローネから
5,645クローネまで

1,150クローネ

超えた額の一定割合

5,645クローネ超

2,300クローネ

(注)1クローネ=14円(2024年4月中において適用される裁定外国為替相場)

◆ 日本における保険外併用療養費制度の柔軟な活用・拡大について
◆ 薬剤の種類に応じた患者負担割合の設定(フランスの例)

抗がん剤等の代替性のない
高額医薬品
国民連帯の観点から
負担を行うべき
医療上の利益を評価して分類
(医薬品の有効性等)

0%
重要

35%

中程度

70%

軽度

85%

不十分

100%

OTC化済医薬品

技術料等

保険給付

保険給付

3割自己負担

3割自己負担

OTC化済医薬品

技術料等

全額自己負担

全額自己負担

OTC化済医薬品

技術料等
保険外
併用療養費

全額自己負担

3割自己負担

現状では、技術料も薬剤も内容にか
かわらず一定割合の負担

OTC化された医薬品を単に保険給
付から外すと、技術料や他の薬剤も含
めて全額が自己負担。

保険外併用療養費制度を活用し、
OTC化された医薬品についてのみ全額
自己負担。

【改革の方向性】(案)
○ セルフメディケーションの推進、市販品と医療用医薬品とのバランス、リスクに応じた自己負担の観点等を踏まえ、OTC類似薬に
関する薬剤の自己負担の在り方も検討すべき。その際、保険外併用療養費制度の柔軟な活用・拡大についても併せて検討を
行うべき。
○ 諸外国の例も踏まえ、医薬品の有用性に応じた自己負担率の設定や、薬剤費の定額自己負担の導入について検討を進める
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べき。