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提案書15(2801頁~2999頁) (117 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数(人)

1,150(479×12カ月×0.2)

見直し後の症例数(人)

1,150(479×12カ月×0.2)

見直し前の回数(回)

8,820(735×12カ月)

見直し後の回数(回)

13,478(8,820+4,658)

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

令和3年度6月分の社会医療診療行為別統計によると歯科疾患リハビリテーション料1(舌接触補助床)の算定件数が479件、算定回数が735回であ
ることから、3回以上算定した患者はいないと想定すると、(735-479)/479=53%が1カ月に2回算定していることになる。また1年間の算定件数は
479×12=5,748件となり、その20%が摂食機能療法を受けていると想定すると、1,150件となる。Espositoらの報告によると舌接触補助床を製作し
た症例の90%(21人中19人)が有効、6か月以上継続した調整、リハビリを行いながら使用とある。よって1,150人の90%である1,035人が3か月を
超えて6か月まで調整したと想定した場合、1,035回×3×(1×0.47+2×0.53)=4,658回増加することになる。歯科口腔リハビリテーション料1
(舌接触補助床)は735回の算定であり、1年間では735×12=8,820回である。本提案により4,658回増加し13,478回となることが見込まれる。
歯科疾患リハビリテーション料1(舌接触補助床)と摂食機能療法が同日算定可能となった場合、これまで算定していなかった症例で算定される
ことで算定回数が増加する可能性がある。一方では同日に算定可能となれば、複数回来院していた患者に対してチェアタイムを長く取り、1回の
来院で舌接触補助床の調整と摂食機能療法を併せて行う場合もあろう。ここではこれらの数が相殺され、同日算定可能になったとしても算定数の
変化はないものと考える。

学会では舌切除患者への適用として、外科再建と並び頻用される技術である。機能印象を行う必要があるため発音時の舌運動あるいは嚥下時の舌
運動の位置などを熟知している必要があるが、観血的処置ではないため、一般開業医でも比較的安全に実施可能である。
嚥下リハビリテーションに熟知した歯科医師が行うことがのぞましい。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

従来要件から修正なし

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

従来要件から修正なし

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

従来要件から修正なし

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

従来と変わらず

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

該当なし

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

該当なし
該当なし
該当なし

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

区分をリストから選択

番号
技術名

特に記載なし
特に記載なし

具体的な内容

特に記載なし
増(+)

プラスマイナス
⑩予想影響額

予想影響額(円)

9,036,520円

その根拠

④普及の変化より、1年間で4,658回の増加が見込まれるため、194点×4,658=903,652点(9,036,520円)の増加となる。
特になし

備考

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

該当なし

⑫その他

なし

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

日本補綴歯科学会、日本顎口腔機能学会

1)名称

Postglossectomy Deglutitory and Articulatory Rehabilitation With

Palatal Augmentation Prostheses

2)著者

K. Thomas Robbins, Julia B. Bowman, Rhonda F. Jacob

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Arch Otolaryngol Head Neck Surg 1987;113: 1214-1218

4)概要

舌癌手術後患者を対象とし,PAP を装着前後の嚥下機能と構音機能の改善を評価したところ、PAP 装着後,嚥下・構音機能ともに短期的・長期的
改善が認められた.

⑭参考文献1

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