提案書15(2801頁~2999頁) (58 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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Autologus blood injection for treatment of chronic recurrent TMJ dislocation: is it successful? Is it safe
enough? A systematic review.
2)著者
Payam Varedi, Behnam Bohluli
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Oral Maxillofac Surg. 2015 Sep;19(3):243-52.
4)概要
慢性習慣性顎関節脱臼への自己血注入療法の効果,安全性について、適切と考えられた7つの英語論文のレビューを行った。
その結果、多くの症例で再脱臼を認めず、術後経過観察中の画像で、開口時に下顎頭は関節結節の後方に位置していた。し
かしながら一部再脱臼のため、手術となった症例もあった。本法の利点としては、1.局所麻酔下で外来患者でも施行できる
ため入院の必要がない、2.成功率が高い、3.安全でコスト効果が高い、4.最小限の侵襲である、5.術後合併症が起こる可能
性が低い、6.異物反応が起きないなどがある。欠点としては1.反応のメカニズムが不明、2.長期経過観察のデータがまだ不
足している、3.血液を入れることによる関節軟骨への影響がまだ不明で、線維性・骨性強直症が起こる可能性も否定できな
い、4.繰り返し行う場合もある、5.盲目下の手技なので組織損傷の可能性がある,6.開口制限等の処置が必要かもしれない
なども挙げられている。(P248の39行目からP249,P250のTable3とTable4)
1)名称
Autologous blood injection for the treatment of recurrent mandibular dislocation.
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
R Coser
Int J Oral Maxillofac Surg. 2015 Aug;44(8):1034-7.
4)概要
習慣性顎関節脱臼の治療として、自己血注入法の効果の評価を行った。自己整復ができない11名の習慣性顎関節脱臼患者に
おいて、自己血を両側上関節腔および関節包周囲に注入した。24~35か月(平均29.6か月)の経過を追ったところ、8名
(72.7%)は再脱臼を起こさなかった。もっとも支持されている関節結節削除術は85%の成功率であるが、この方法は皮膚
切開を行うため、顔面神経麻痺が起こる可能性があり、全身麻酔も必要である。自己血注入療法は簡単で、早く、侵襲も少
なく、合併症が起こる可能性も低く、コスト効果の高い治療法である。そのため、本法は外科手術の前に検討すべき治療法
の1つである。(P1035~1036の結果)
1)名称
Analysis of MRI findings in minimum invasive treatment for habitual temporomandibular joint dislocation by
autologous blood injection around the temporomandibular joint capsule
2)著者
Nobuyoshi OSHIRO, Hiroaki YOSHIDA, Mamoru UEMURA, Fumihiko SUWA,Shosuke MORITA
3)雑誌名、年、月、号、ページ
J Craniomaxillofac Surg. 2014 Oct;42(7):1486-90.
4)概要
14名の習慣性顎関節脱臼患者(右側8名,左側6名,男性4名,女性10名:平均年齢57歳,平均病悩期間32.6ヶ月,この中で7名は
何らかの全身疾患を持っていた)に対して患側顎関節周囲に自己血を4ml注入して(3mlは上関節腔に,そして約1mlは関節包
周囲に注入)12週間経過を追った。多くの症例で術前と比較して開口量が減少し、脱臼の再発は見られなかった。本治療法
は局所麻酔下にて侵襲も少なく安全に行えるため、全身的な問題により全身麻酔下での手術が困難な患者に対して脱臼再発
防止を考える上で非常に有効な治療法である。(P1487の Table1,P1488の結果3.2)
1)名称
Comparison of mean decrese in mouth opening by autologous blood injection in superior joint space with and
without pericapsular tissue in treatment of chronic recurrent tempolomandibular joint dislocation in Mayo
Hospital Lahore.
2)著者
Abid Hussain Bukhari, Ashfaq ur Rahim
3)雑誌名、年、月、号、ページ
JPMA 2020 vol70 no 11
4)概要
顎関節脱臼患者80名を2群に分けて、自己血を顎関節腔内、関節包に注入し比較検討を行った。両群ともに有意に開口量の
低下を認めた。
⑯参考文献2
⑯参考文献3
⑯参考文献4
⑯参考文献5
※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。
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