提案書15(2801頁~2999頁) (137 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
407204
※事務処理用
提案される医療技術名
画像支援下(ナビゲーションによる)上顎骨形成術ならびに下顎骨形成術
申請団体名
特定非営利活動法人日本顎変形症学会
37歯科・歯科口腔外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
33形成外科
関連する診療科(2つまで)
00なし
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
画像支援下(ナビゲーションによる)上顎骨形成術ならびに下顎骨形成術
無
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
提案される医療技術の概要(200字以内)
J
200-5
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
該当する場合、リストから○を選択
○
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
その他」を選んだ場合、右欄に記載
画像支援下顎矯正手術(ナビゲーションによる)は、術前に撮影されたCTを基に再構築された3次元的な顎骨モデルをディスプレイに表示し、手
術支援として用いる技術である。ナビゲーションにより、術野の深部に存在する血管や神経の損傷のリスクを避けより安全な手術が行えるだけで
なく、術前の治療計画に基づいた正確な骨切りや骨片の移動が可能となる。
文字数: 166
再評価が必要な理由
画像等手術支援加算(ナビゲーションによる)は、視野の確保が難しい領域において、安全かつ正確な手術が行えるという利点を有し、既に上顎
洞関連手術や頭蓋底腫瘍の摘出を対象として保険収載されている。
顎矯正手術では、下行口蓋動脈や翼突静脈叢、下歯槽神経血管束など重要な血管・神経が視野の悪い深部に存在し、安全かつ低侵襲な手術を行
うためには、それらを損傷を回避することが重要である。ナビゲーションでは、術前に撮影したCTによる顎骨形態の情報を基に、上記の解剖学的
構造の位置情報や使用する器具の位置情報がリアルタイムに得られ、画像による手術支援を受けることができる。より安全かつ低侵襲な手術が可
能となるだけでなく、骨切り線の設定や移動骨片の位置決めなども画像による手術支援下に行うことができるため、治療計画に基づいた正確な手
術が可能となる。以上の理由から、画像等手術支援加算(ナビゲーションによる)の算定要件を、上顎骨形成術や下顎骨形成術にも拡大すべきと考
える。
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
画像等手術支援加算(ナビゲーションによる)は現在、上顎洞関連手術や頭蓋底腫瘍の摘出術などで保険収載されている。術前に撮影したCTにより
再構築された三次元画像がディスプレイに表示され、視野の悪い深部術野においても周囲の解剖学的構造を3次元的に把握することができる。顎
矯正手術では下行口蓋動脈や翼突静脈叢、下神経血管束などの重要血管・神経が深部に位置し、出血量の増加や術後の神経麻痺といった合併症が
生じやすい。ナビゲーションを用いることで、これらの重要血管や神経を損傷するリスクは大幅に低下するため、手術の安全性が向上する。ま
た、術前に設定した骨切り線や、骨片の移動様式などを術中に3次元的にリアスタイムで確認することができるため、手術の正確性も向上する。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
現状では、J200-5 画像等手術支援加算は区分番号J086からJ087-2が対象である。顎変形症患者に施行される顎矯正手術(上顎
骨形成術、下顎骨形成術)においても、ナビゲーションによる画像等手術支援は有用であるため、算定の対象手術にJ069上顎骨形成術やJ075下顎
骨形成術を追加する。
診療報酬区分(再掲)
J
診療報酬番号(再掲)
200-5
医療技術名
画像等手術支援加算1 ナビゲーションによるもの
ナビゲーションにより重要血管の損傷が回避できる。また上顎形成術では、術前の治療計画における顎骨形態と術後の顎骨形態の誤差が2mm以内
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 とすることが求められており、本邦や海外における報告によればナビゲーションによる顎矯正手術は、3次元的に2mm以内の誤差で手術が行えるこ
後等のアウトカム
とが報告されている。
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
顎変形症ガイドイランにおいて、ナビゲーションによる画像手術支援を推奨する記載はな
ガイドライン等での記載なし(右欄にガイドライン等
いが、本技術は手術の安全性や正確性に直結するものであり、今後、海外の諸報告をエビ
の改訂の見込み等を記載する。)
デンスに加え、ガイドラインの改訂を行う予定である。
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