提案書15(2801頁~2999頁) (35 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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①適応:特発性あるいは外傷性脳脊髄液漏出症
②主症状:(起立性)頭痛、頚部痛、めまい、耳鳴り、
視機能障害、倦怠、易疲労感
➂診断:脳脊髄液漏出症診療指針による画像診断
(頭部MRI、脊髄MRI、RI脳槽シンチグラフィー、
CTミエログラフィー)が中心。
補助的なものとして、腰椎穿刺による髄液圧
測定、硬膜外生理食塩水注入試験など。
髄液漏出が疑われた部位またはその近傍の硬膜外腔にX線透視
➃治療:まず保存的治療を行うが、症状の改善が得られ
下に穿刺針を挿入し、造影剤を用いて硬膜外腔であることを確
ない場合に本治療を行う。
認後、自家血を(頚椎:10-15ml、胸椎15-20ml、腰椎20 -40ml)
➄合併症:穿刺部疼痛、硬膜外・下血腫、感染など。
をゆっくり注入する。施行後は1週間の安静が望ましい。
➅年間症例数:全国で1,074件(平成29年)に施行。
➆有効性:初回の硬膜外自家血注入療法による改善率は 保険請求上の齟齬について:
現在の診療報酬はJ007-2: 硬膜外自家血注入 800点 (8,000円)
30-80%と報告されており、2回目、3回目の治療により
注1:別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているもの
70-90%の症例で治癒または改善を示した。従って複数回 として地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において行われ
の硬膜外自家血注入療法を要する症例が少なくない。
る場合に限り算定する。
X線透視下硬膜外自家血注入手技の特徴
・約45-60分の治療
・腹臥位、X線透視下で造影剤を使用して施行
・穿刺部位は頸椎~腰椎で(1-)2ヵ所で穿刺
・患者さんにより静脈麻酔(プレセデックス)が必要
・医師が(1-)2人必要(術者、採血者)
注2:硬膜外自家血注入に伴って行われた採血および穿刺等の
費用は、所定点数に含まれるものとする。
外保連試案2024(ID T71-02055)での費用:49,554円
我々の試算にての費用:43,097円
と大きな乖離を有する。
・本病態の治療に必須である本処置の診療報酬を4,000点
に改定することを要望する。
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