提案書15(2801頁~2999頁) (157 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)
・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)
2007 年以降、日本歯周病学会の歯周病治療のガイドラインには、歯周病患者における治療計画の立案において、歯周病検
査としてPCR 歯周病細菌が有効であると記載されている。また、厚生労働省のホームページおける情報提供サイトにおいて
も、歯周病検査として細菌検査が記載されている(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03002.html)。歯肉縁下プラークの採取は容易であり侵襲性は極めて低く、歯科医師あるいは歯科衛生士であれば短時間に確
実に行える手技である。
施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)
該当なし
人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)
歯肉縁下プラーク試料採取は、グレーシーキュレットあるいは歯間ブラシにて行う。歯科医師または歯科衛生士であれば試
料採取は可能である。本病名の診断は歯科医師が行い、歯周基本治療は歯科医師・歯科衛生士が行う。
その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)
該当なし
⑧安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度
歯肉縁下プラーク試料採取における侵襲性は極めて低い。
⑨倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)
問題なし
D
妥当と思われる診療報酬の区分
⑩希望する診療
報酬上の取扱い
点数(1点10円)
その根拠
関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(③対象疾
患に対して現在
行われている医
療技術を含む)
1,800
本検査はリアルタイムPCR法による核酸検出を行う微生物検査であり、医科で行う”D023 微生物核酸同定・定量検査 16H
BV核酸プレコア変異及びコアプロモーター変異検出、ブドウ球菌メチシリン 耐性遺伝子検出、SARSコロナウイルス
核酸検出、HTLV-1核酸検出、単純 疱疹ウイルス・水痘帯状疱疹ウイルス核酸定量、サイトメガロウイルス核酸定
量”と同様である。本検査では4種類の核酸検出を行うことから4回分と同等の点数が妥当であると考える。
区分
区分をリストから選択
番号
技術名
該当なし
該当なし
具体的な内容
該当なし
該当なし
減(-)
プラスマイナス
予想影響額
予想影響額(円)
677,255,040
その根拠
本検査の対象患者は107,501人と予測されるが外部へ検査委託の必要があることから、全ての歯科医院で採用されるのでは
なく、半数の歯科医院が実施すると推察し、年間で53,750回を想定した。
53,750回 × 1,800点 × 10 × 0.7(国の負担) = 677,255,040 円
備考
全科実例による社会保険歯科診療
令和2 年4 月版(歯科保険研究会
編)の72~76 ページを参照
⑪提案される医療技術において使用される医薬品、医療機
器又は体外診断薬
リアルタイムPCR法による細菌検査会社の受託解析
(主なものを記載する)
⑫提案される医療技術の海外における公的医療保険(医療
保障)への収載状況
2)調べたが収載を確認できない
1)を選択した場合は、下の欄に詳細を記載。
※ 該当する場合、国名、制度名、保険適用上の特徴
(例:年齢制限)等
⑬提案される医療技術の先進医療としての取扱い
歯周病は多くの全身疾患(動脈硬化、虚血性心疾患、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産、糖尿病、関節リウマチ等)との関
連が報告されている(文献5、並びに 日本歯周病学会ガイドライン「歯周病と全身の健康」)。歯周病の重症化を防ぐこと
は、上記全身疾患の潜在的医科医療費の削減につながると考えられる。
⑭その他
⑮当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等
⑯参考文献1
⑯参考文献2
⑯参考文献3
⑯参考文献5
日本歯周病学会、歯科基礎医学会、日本細菌学会
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
Identification of pathogen and host-response markers correlated with periodontal disease
Ramseier CA et al.
Journal of Periodontology, 2009年3月 80号,436-446ページ
歯周病発症リスクのオッズ比は、P. gingivalis :13.3、T. forsythia :15.5、T. dentocola:21.6と極めて高い。
Prevalence of specific genotypes of Porphyromonas gingivalis fimA and periodontal health status
Amano A et al.
Journal of Dental Research, 2000年6月 79号,1664-1668ページ
P. gingivalisのⅡ型線毛遺伝子クローンの歯周病発症リスクのオッズ比は44.4と極めて高い。
1)名称
Porphyromonas gingivalis, the most influential pathogen in red-complex bacteria: A cross-sectional study on
the relationship between bacterial count and clinical periodontal status in Japan
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
4)概要
1)名称
⑯参考文献4
d. 届出はしていない
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
Chigasaki O et al.
Journal of Periodontology, 2021年12月 92号,1719-1729ページ
デンタルプラーク中のP. gingivalis, T. denticola, T. forsythia の共存在は,重度歯周病の発症と有意な相関。
Treatment of gingivitis is associated with reduction of systemic inflammation and improvement of oral healthrelated quality of life: A randomized clinical trial
Perić M et al.
Journal of Clinical Periodontology, 2022年9月 49号,899-910ページ
4)概要
70名の歯肉炎患者に歯肉縁上スケーリングと歯面研磨および患者保健指導を行った。その結果、1カ月後には89%の被験者
の歯肉炎は治癒した。同時にserum high-sensitivity C-reactive proteinとinterleukin-6値も低下し、全身の炎症状態の
改善も認められた。
1)名称
歯の健康と医療費に関する実態調査
2)著者
3)雑誌名、年、月、号、ページ
香川県歯科医師会
香川県8020運動推進特別事業報告書(平成17年~令和3年度)8ページ
4)概要
現在歯数、歯周病の程度、歯科健診受診の有無などで湿される口腔の健康度が高いほど、年間の医科医療費は顕著に低かっ
た。特に歯周病において顕著であり、2014年度では歯周病患者の年間医科医療費は44.5万円であるのに対し、歯周病でない
者は6.3万円であった。
※⑮については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等
の関連団体や研究者等の名称を記載すること。
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