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提案書15(2801頁~2999頁) (197 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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⑭参考文献3

1)名称

蛍光光学機器による舌扁平上皮癌ならびに白板症の解析

2)著者

森川貴迪、小杉彩歌、別所央城、野村武史、片倉朗、柴原孝彦

3)雑誌名、年、月、号、ページ

日本口腔科学会雑誌 2017年、12月、第66巻第4号、P273-P282

4)概要

舌白板症15例、舌SCCⅠ・Ⅱ期15例に蛍光光学機器IllumiScanを適用して(P274)得られた蛍光画像を評価し、白板症は輝度・輝度率が高く、均一
で変動係数が小さいのに対し、SCCは輝度・輝度率が高く、不均一で変動係数が大きかった。この事から、IllumiScanを用いた蛍光画像の主観的
評価および輝度・輝度の変動係数・輝度率を用いた他覚的評価は、白板症とSCCの鑑別において有用である事が示唆された。

1)名称

Method for diagnosing neoplastic lesions by quantitative fluorescence value

2)著者

Ayaka Kosugi, Masataka Kasahara, Longqiang Yang, Aki Nakamura-Takahashi, Takahiro Shibahara, Taisuke Mori

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Scientific Reports 2019、May Volume 9 Article number 7833

4)概要

蛍光観察(視覚化)装置(FV)は、簡便かつ非侵襲的に適用できることから、悪性病変の検出に有用である。しかしながら、その定量的適用はこ
れまで困難であった。本研究の目的は、再現可能な動物舌癌モデルを用いて、正常上皮から扁平上皮癌への進行過程における蛍光輝度(FI)の変
化を定量的および統計学的に評価することである。本モデルを確立するため、ラットに対して、飲用水に入れた50 ppmの4 -ニトロキノリン1-オ
キシド(4NQO)を10、15、20週間投与した。4NQOの投与後、各ラットの舌の肉眼観察、組織学的評価、およびFIの測定を行った。蛍光画像は、FV
で撮影し、ImageJを用いてFIを測定し、FIを定量的および統計学的に解析した。再現可能な腫瘍進行モデルの確立が確認され、前癌病変(軽度異
形成 [LGD] )、早期癌(高度異形成/上皮内癌 [HGD/CIS])および進行癌(癌)を示した。この発癌モデルを、FIにより定量的に評価した。LGD
期のFIは、54.6で、全群の中で最も高い輝度であった。その後、HGD/CIS期および癌期は、FIの低下を示し(HGD/CIS:46.1、癌:49.1)、暗い斑
点として現れた。この結果は、FIが腫瘍の進行とともにその変動が多くなり範囲が広くなることを示している。FIの推移および不均等な分布は、
腫瘍の進行と一致することが裏付けられた。腫瘍進行の各段階は本動物モデルにて再現できたため、統計学的評価が可能であった。さらに、腫瘍
の進行はこの新しいFI解析方法によりヒトにおいて観察することが可能である。

1)名称

Non-invasive early detection of oral cancers using fluorescence visualization with optical instruments

2)著者

Takamichi Morinaga, Takahiro Shibahara, Takeshi Nomura, Akira Katakura, Masayoshi Takano

3)雑誌名、年、月、号、ページ

Cancer 2020, 12(10), 2771; doi:10.3390/cancers12102771

4)概要

東京歯科大学病院に来院された502名の患者に対して口腔がんの蛍光観察による主観的評価と、画像処理分析を行った客観的評価を検討した。そ
の結果、主観的評価は感度:特異度/96.8%:48.4%で特異度が低い結果であったが、客観的評価の健常組織部位との輝度比率での評価は、感度:
特異度/85.1%:75.8%であった。主観的評価と客観的評価を組み合わせることで、周辺環境の差異等に起因する診断結果のばらつきを抑える効果
が期待できる。

⑭参考文献4

⑭参考文献5

※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。

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