提案書15(2801頁~2999頁) (189 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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日本口腔腫瘍学会雑誌、2012年、24巻、第1号、9~19ページ
4)概要
本論文は、2001年~2010年の10年間に東京医科歯科大学附属病院顎口腔外科で加療した歯原性角化嚢胞について臨床的検討を行っている。本病変
のおける再発率は26.7%であった。開窓術を行った場合の再発率は16.1%で、摘出術を行った場合の再発率は34.5%であった。歯原性角化嚢胞の手
術から再発までの期間は6か月から5年であり、ほとんどが3年以内であった。したがって、歯原性角化嚢胞手術後は、最低3年間は定期的に経過観
察を行う必要がある、と提言している。
1)名称
角化嚢胞性歯原性腫瘍の臨床的検討
2)著者
友松
3)雑誌名、年、月、号、ページ
日本口腔外科学会雑誌、2008年、54巻、第5号、21~31ページ
4)概要
歯原性角化嚢胞の再発に関する臨床的検討は今まで多数みられ、その原因についても多数の見解が示されている。再発率は12.0%~62.5%と幅広
く報告されており、その原因として娘嚢胞、上皮島の存在、嚢胞壁上皮細胞の活発な増殖能などがあげられているが、嚢胞壁が薄いために生じる
摘出時の上皮組織の残存が原因であるとの指摘も多く報告されている。そこで過去25年間に東京医科歯科大学で診断・治療を行った歯原性角化嚢
胞について臨床的に検討し報告した論文である。
1)名称
歯原性嚢胞
2)著者
近藤
3)雑誌名、年、月、号、ページ
耳鼻咽喉科展望、2007年、50巻、第3号、186~191ページ
4)概要
歯原性角化嚢胞の一性状からX線所見、病理組織から治療法まで記載してある。その中に、術後の再発率は最大62%であること、その理由として歯
原性角化嚢胞が上皮下結合組織中に上皮島、小嚢胞を形成すること、嚢胞の辺縁形態が複雑であるために摘出時に取り残しを生じやすいこと、加
えて嚢胞上皮細胞自体の増殖能が活発であること、が挙げられている。治療法としてエナメル上皮腫の摘出反復療法に準じて一定の時間経過後に
摘出を反復することや、嚢胞開窓術も有効であると記載されている。
1)名称
再発性歯原性角化嚢胞より発生した下顎骨中心性癌の1例
2)著者
青木
3)雑誌名、年、月、号、ページ
日本口腔外科学会雑誌、2000年、46巻、第7号、22~24ページ
4)概要
顎骨中心癌の発生母地の一つとして歯原性嚢胞の嚢胞壁上皮が挙げられている。本論文では、再発した歯原性角化嚢胞から顎骨中心性癌が発生し
た症例を報告している。歯原性角化嚢胞の摘出後約4年後に再発したのだが、病理組織検査により再発した歯原性角化嚢胞壁上皮から扁平上皮癌
への移行像を認めた。本論文によって、再発した歯原性角化嚢胞から扁平上皮癌(顎骨中心性癌)が発生することが明らかとなった。
⑭参考文献2
伸允、鵜澤
成一、道
泰之、黒原 一人、岡田
憲彦、天笠
光雄
⑭参考文献3
壽郎
⑭参考文献4
隆幸、太田
嘉英、金子 明寛、唐木田
一成、渡辺
大介、山根
伸夫
⑭参考文献5
※⑬については、1.の「主たる申請団体」および「上記以外の申請団体」以外に、提案される医療技術に関する研究、会合、論文発表等を実施している学会等の関連団体や研
究者等の名称を記載すること。
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