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提案書15(2801頁~2999頁) (155 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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インプラント周囲炎搔爬術
(広範囲顎骨支持型装置搔爬術の一般インプラント装置への拡大)
【技術の概要】 広範囲顎骨支持型装置搔爬術の一般インプラント装置への拡大する
【対象疾患】
インプラント周囲炎
自院で行ったインプラントは対象としない。2018年のインプラント周囲炎の新基準からインプラント周囲
炎と診断される、BOP(bleeding on probing)が陽性、PPD(probing pocket depth)≧6mm、デンタルエック
ス線検査での骨吸収≧3mmに該当する他医院で埋入されたインプラントに対して、機械的清掃や抗菌
薬投与等を行ったきもかかわらず、炎症が治まらない場合に、消炎処置として粘膜骨膜弁を剥離し、イン
プラント体表面の汚染物質や不良肉芽の除去等を行う手術に対して算定する。算定は、天然歯のSRPに
準じて前歯部60点、小臼歯部64点、大臼歯部72点とし、搔爬手術を行ったインプラントの本数分(1口腔
につき1回)とする。
【現在当該疾患に対して行われている治療との比較】
現在は対応する医療技術はない
【有効性】 歯の喪失による歯数の減少は、アルツハイマー型認知症発症のリスクを高めることが報告
されている。歯の喪失と認知機能低下症のリスクを調べたシステマティックレビューでは、残存歯が19歯
以下の者は、20歯以上の者に比較して認知機能低下と認知症発症のリスクが約20%高くなることも報告
されている。歯の喪失によって寿命まで短くなる報告もある。インプラント治療は、このような歯の喪失リ
モクを改善することができることから、患者のQOLの改善に有効であることは、広く認知されている。しか
し、一旦欠損部の機能回復を行った口腔機能であるが、長期の経過や患者の高齢化によって、インプラ
セト周囲炎に罹患し、脱落や撤去に至ることは少なくない。インプラント周囲炎の治療に、天然歯の剥離
搔爬術に準じた、表面のデブライドメント処置が保険導入されれば、インプラントの延命につながり、結果
的に重症化を防ぐことによって医療費を抑制し,QOLの持続的な維持と全身の健康にも有益である。
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治療前
(動画)

インプラント
周囲炎の出血

治療後
(動画)

インプラント
周囲炎の改善