提案書15(2801頁~2999頁) (46 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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整理番号
382201
※事務処理用
提案される医療技術名
リンパ浮腫複合的治療
申請団体名
日本リンパ浮腫治療学会
25産婦人科・産科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
16乳腺外科
関連する診療科(2つまで)
36リハビリテーション科
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
無
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
リンパ浮腫複合的治療
無
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
H
007-4
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
○
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
○
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
該当する場合、リストから○を選択
その他」を選んだ場合、右欄に記載
複合的治療は、欧州にて確立され1995年より国際リンパ学会にて標準治療として認められている。リンパ浮腫に対する保存的療法であり、主に4
つの主要素「スキンケア」「用手的リンパドレナージ」「圧迫療法(弾性着衣・弾性包帯)」「圧迫下での運動療法」を症状に応じて実施し、セル
フケア指導(患肢挙上、体重管理を含む生活リスク管理など)により相乗効果を生み出す治療方法である。
文字数: 182
再評価が必要な理由
リンパ浮腫複合的治療の施設基準では、100時間以上の研修(厚生労働省委託事業「がんのリハビリテーション研修」リンパ浮腫研修委員会)に
沿ったもの(座学33時間以上、実技67時間以上)を修了している者とし、高度な技術習得を義務付けている。しかし、保険点数は、重症患者40分以
上の治療で200点、それ以外の者は20分以上で100点と低く、治療の難易度や施設基準を考慮すると既存保険点数よりも高い評価が妥当である。低
い点数のため採算がとれず保険治療を中止する施設もあり、厳しい施設基準と低い保険点数から保険適用する保険医療機関が増えないという問題
が生じている。
【評価項目】
リンパ浮腫複合的治療を行った場合、重症患者は40分以上3,000円、それ以外の場合20分以上1,500円となるよう要望する。
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):26,873円
外保連試案2022掲載ページ:332-333
外保連試案ID(連番):T52-22180
技術度:C 医師(術者含む):1 看護師:0 その他:1 所要時間(分):60
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
リンパ浮腫複合的治療は、鼠径部、骨盤部若しくは腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍に対する手術を行った患者又は原発性リンパ浮腫と診断
された患者であって、国際リンパ学会による病期分類Ⅰ期以降の患者が対象。Ⅱ期以降を重症とし、治療を開始した月とその翌月は2月合わせて
11回、治療を開始した月の翌々月からは月1回算定、1回の算定は200点。重症以外の場合は、6月に1回、1回の算定は100点となっている。
H
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
007-4
医療技術名
リンパ浮腫複合的治療
1)複合的治療(Phase1:集中治療期)における治療効果は、4-5日間の連日治療で患肢容積が60-74%減少する。(文献1)
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 2)発症早期からの的確な診断及び治療により、リンパ浮腫が引き起こす様々なリスクを回避することが可能となり、浮腫悪化を防ぎ、患者のQOL
後等のアウトカム
の改善に役立つ。(文献2)
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
1)国際リンパ学会の2020年合意文書でリンパ浮腫に対する保存的治療(非手術的)の標準的
治療として「複合的理学療法(複合的治療)」が推奨されている(文献3)。
2)イギリスでは、2006年、Lymphoedema Frameworkにより、International consensus.
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す
London. MEP Ltd. 2006「Best Practice for the management of lymphoedema」が作成さ
る。)
れている(文献4)。
3)日本では、2013年、一般社団法人リンパ浮腫療法士認定機構 重松宏ほか(編)により
「リンパ浮腫診断治療指針2013」が作成されている(文献5)。
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