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提案書15(2801頁~2999頁) (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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④普及性の変化
※下記のように推定した根拠

年間対象者数の
変化

年間実施回数の
変化等

見直し前の症例数(人)

5

見直し後の症例数(人)

204

見直し前の回数(回)

7

見直し後の回数(回)

306

⑤医療技術の成熟度
・学会等における位置づけ
・難易度(専門性等)

・施設基準
(技術の専門性
等を踏まえ、必
要と考えられる
要件を、項目毎
に記載するこ
と)

2021年6月社会医療診療行為別統計調査でのナビゲーションによるものの報告は0件であり、ナビゲーションを導入している限られた施設でのみの
実施可能であることが顕著となった。一方、現行で認可されていない実物大臓器立体モデルによる手術支援は他の口腔外科での実績があり、ま
た、患者適合型手術支援ガイドによる手術支援は歯科インプラント学では常識化しており、顎骨再建とインプラントによる治療指針ー広範囲顎骨
支持型装置治療マニュアルにおいても5例7回が記載されている。したがって、これらの加算技術は、2021年に保険請求された広範囲顎骨支持型装
置埋入手術を実施した回数204回全てに適応可能であり、ナビゲーションによるもの、実物大臓器立体モデルによるもの、患者適合型手術支援ガ
イドを重複して行う場合が実施件数の約半数の102回と予測されるため、年間患者数204人、年間実施回数204回+102回=306回と推定する。

・学会等における位置づけ:2021年に日本顎顔面インプラント学会が学会研修施設、準研修施設宛に実施した保険導入・改定を希望する内容調査
において、回答47施設中、21施設において喫緊の課題であると指摘されている。この希望件数は、調査中で最多数の希望項目であった。なお、患
者適合型手術支援ガイドは昨今の歯科医師国家試験に頻出するほどその利点が謳われている。・難易度:手術に関わる技術である限り口腔外科で
の専門性が高いが、これらの支援により手術難易度は下がる。

施設の要件
(標榜科、手術件数、検査や手術の体
制等)

歯科又は歯科口腔外科を標榜。件数にこだわらないが、広範囲顎骨支持型装置埋入術の施設基準に準じること。すなわち、当該診療科に係わる5
年以上の経験および当該療養に係わる3年以上の経験を有する常勤の歯科医師が2名以上配置されていること。病院であること。当直体制が整備さ
れていること。医療機器保守管理及び医薬品に係る安全確保のための体制が整備されていること。

人的配置の要件
(医師、看護師等の職種や人数、専門
性や経験年数等)

当該診療科に係わる5年以上の経験および当該療養に係わる3年以上の常勤歯科医師が2名以上を配置する。

その他
(遵守すべきガイドライン等その他の
要件)

特記事項なし。

⑥安全性
・副作用等のリスクの内容と頻度

副作用等のリスクは、実物大臓器立体モデルが石膏模型である場合は骨内部の評価ができないこと、患者適合型手術支援ガイドは画像分析、作製
工程、顎装着でのずれが考えらるが、コンピュータを介しているため、その頻度は極めて低い。

⑦倫理性・社会的妥当性
(問題点があれば必ず記載)

K939画像等手術支援加算、J200-5画像等手術支援加算で認められていることから、妥当性あり。

⑧点数等見直し
の場合

見直し前
見直し後
その根拠

なし。
なし。
なし。

区分
⑨関連して減点
や削除が可能と
考えられる医療
技術(当該医療
技術を含む)

なし。

区分をリストから選択

番号
技術名

なし。
なし。

具体的な内容

なし。
増(+)

プラスマイナス

⑩予想影響額

予想影響額(円)

12,240,000

その根拠

K939画像等手術支援加算では、ナビゲーションによるもの、実物大臓器立体モデルによるもの、患者適合型手術支援ガイドによるもの全てにおい
て、2,000点である。また、J200-5画像等手術支援加算での、ナビゲーションによるもの、実物大臓器立体モデルによるものも、それぞれ2,000点
である。一方、申請技術では患者適合型手術支援ガイドによるものを行う頻度が最も高いものと思われ、このガイドを作製した場合のコストは相
場価格で、単歯20,000円(2,000点相当)、2〜5歯30,000円(3,000点相当)、6歯以上50,000円(5,000点相当)とされている。広範囲顎骨支持型
装置埋入術の対象が1/3顎以上であることを考えれば、患者適合型手術支援ガイドによるものについては、5,000点が妥当と考える。予想使用回数
306回全てに患者適合型手術支援ガイドによるものを適用すると、50,000円(5,000点)×204人=10,200,000円、これに半数の102人がナビゲー
ションによるもの、実物大臓器立体モデルによるものを重複して行うとして、20,000円(2,000点)×102人=2,040,000円が追加され、計
12,240,000円と予想される。

備考

唇顎口蓋裂の場合、広範囲顎骨支持型装置埋入術に呼応して50/100加算(2,500点相当)の可能性も考えられるが、2歯分の治療が必要な場合もあ
り、上記のコスト相場を考えると3,000点は必要となり、2,500点では500点不足する。

⑪算定要件の見直し等によって、新たに使用される医薬
品、医療機器又は体外診断薬

なし。

⑫その他

なし。

⑬当該申請団体以外の関係学会、代表的研究者等

なし。

⑭参考文献1

⑭参考文献2

1)名称

顎骨再建とインプラントによる治療指針ー広範囲顎骨支持型装置治療マニュアルー

2)著者

公益社団法人日本顎顔面インプラント学会

3)雑誌名、年、月、号、ページ

2022年8月30日、46〜54ページ及び69〜77ページ

4)概要

広範囲顎骨支持型装置埋入手術における患者適合型手術支援ガイドの重要性が記載されている。

1)名称

口腔インプラント治療指針2020

2)著者

公益社団法人日本口腔インプラント学会

3)雑誌名、年、月、号、ページ

74,75ページ

4)概要

74,75ページにおいて正確なデンタルインプラント手術への同ガイドの寄与が記載されている。

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