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最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (141 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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の⻭を有する者の割合」は、国⺠健康・栄養調査(⾃記式調査)における⻭の本数の調査結果に
ついて統計分析(トレンド分析)を⾏った結果、統計学的に有意に増加傾向が⾒られたことから、参
考指標は「B ⽬標に達していないが、改善傾向にある」とした。
⼀⽅で、「40 歳で喪失⻭のない者の割合」は、ほぼ同義語であると考えられる国⺠・健康栄養調
査の「40 歳で 28 ⻭以上の⾃分の⻭を有する者の割合」についてトレンド分析を⾏った結果、統計学
的に有意な差はみられなかったため、参考指標は「C 変わらない」とした。
これまでの⻭科疾患実態調査において、40 歳代の1⼈当たり平均喪失⻭数は、平成 17
(2005)年で 40 歳〜44 歳と 44 歳〜49 歳がそれぞれ 1.4 本と 2.3 本であるのに対し、平成
28(2016)年ではそれぞれ 0.8 本と 0.9 本と1本未満になっており、喪失⻭数は減少しているが、4)
依然としてう蝕や⻭周病、矯正治療、外傷等で抜⻭に⾄る者が⼀定数いると考えられる。
③ ⻭周病を有する者の割合の減少
評価は「E 評価困難」であった。
「20 歳代における⻭⾁に炎症所⾒を有する割合の減少」が⽬標値に達した要因としては、中間評
価において定期的な⻭科健診の受診やデンタルフロス等の補助清掃⽤具の使⽤等を⾏う者の割合
が増加しており、⼝腔衛⽣に対する意識が⾼い者が増加していること等が考えられる。
また、「40 歳代における進⾏した⻭周炎を有する者の割合の減少」及び「60 歳代における進⾏し
た⻭周炎を有する者の割合の減少」は、令和3(2021)年に実施予定であった⻭科疾患実態調
査が新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤の影響に鑑み中⽌されたことから、現時点では「E 評価
困難」であった。
今回、平成 28(2016)年と令和元(2019)年で⽐較が可能であった⾃治体調査では、「40
歳代における進⾏した⻭周炎を有する者の割合の減少」と「60 歳代における進⾏した⻭周炎を有す
る者の割合の減少」のいずれも、平成 28(2016)年と令和元(2019)年で⽐較すると、増加し
ている地域と減少している地域の両者があり、⾃治体数も限られていることから、⼀定の傾向を判断す
ることは困難である。なお、「60 歳で 24 ⻭以上の⾃分の⻭を有する者の割合」は増加傾向にある可
能性があり、残存⻭が増加する⼀⽅で、⻭周病に罹患している⻭も増加している可能性が考えられる。
「20 歳代における⻭⾁に炎症所⾒を有する者の割合の減少」が「A ⽬標に達した」という評価で
あったものの、40 歳代と 60 歳代における中間評価が「C 悪化している」であったこと、参考として⽤い
た調査の結果も改善状況にあるとはいえないことが推測されることから、総合評価については、「E 評
価困難」とした。
④ 乳幼児・学齢期のう蝕のない者の増加
評価は「B 現時点で⽬標値に達していないが、改善傾向にある」であった。
「3歳児でう蝕がない者の割合が 80%以上である都道府県の増加」の評価は、「B 現時点で⽬
標値に達していないが、改善傾向にある」であった。80%未満である2県も 80%に近い状況となって
おり、令和4(2022)年度までに⽬標を達成する可能性が⾼いと考えられる。要因として、各⾃治
体における健康増進計画等において「3歳児のう蝕有病率」を⽬標として設定している⾃治体が多く、
5.(6)⻭・⼝腔の健康

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第3章 Ⅱ