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最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (95 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html
出典情報 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》
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○ その他、厚⽣労働科学研究費補助⾦、スマート・ライフ・プロジェクト等を通じた減酒⽀援や関連
する知識の普及活動を推進。特に、スマート・ライフ・プロジェクトの⼀環として作成しているポスター
等を⽤いて引き続き普及啓発を⾏う。
○ 飲酒に伴う健康影響は、年齢、性別、体質等に応じて異なることを踏まえ、誰もがアルコール健康
障害の問題を我が事と認識できるように、特性に応じて留意すべき点等を分かりやすく啓発していく。
○ 酒類業界において、アルコール飲料の広告・表⽰等における⾃主的な取組を引き続き推進する。
② 未成年者の飲酒をなくす
○ 引き続き実態調査の実施を検討する。また、アルコール健康障害対策推進会議等を活⽤し、関
係省庁との連携をより⼀層密にした対策を推進予定。
○ 20 歳未満の飲酒をなくすことを⽬標とし、20 歳未満の飲酒すべきでない者の飲酒リスクの普及
啓発及び不適切飲酒を未然に防ぐ取組の徹底を引き続き実施する。
③ 妊娠中の飲酒をなくす
○ 妊娠中の飲酒をなくすことを⽬標とし、妊娠中の飲酒リスクの普及啓発及び不適切飲酒を未然に
防ぐ取組の徹底を引き続き実施する。

5 新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた今後の課題
○ 国税庁の酒のしおり(令和3(2021)年3⽉)によると、令和2(2020)年の酒類消費
動向は、飲酒店を中⼼に酒類消費が⼤きく減少しているのに対して、家庭消費はやや増加してい
る 19)。
○ テロ、重症急性呼吸器症候群(SARS︓Severe Acute Respiratory Syndrome)感
染拡⼤、⼤不況といった 21 世紀に発⽣した危機的状況とアルコール消費に関するレビューによると、
不安、抑うつ、⼼的外傷後ストレス障害(PTSD︓Post Traumatic Stress Disorder)が、
少なくとも部分的に、これらの危機とアルコール消費増加を媒介しており、男性、若年者、単⾝もこ
ぜいじゃく

れらの危機後にリスクのある飲酒⾏動に発展する⾼い脆弱性と関連したとしている 20)。
○ 新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤下におけるアルコール消費に関する調査の系統的レビュー
によると、アルコール消費が減少、不変、増加と結果は調査によるばらつきが多いことが⽰されている
が、全体的にはアルコール消費が増加する傾向が認められたとしている 21)。
○ 上記と同様に新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤下におけるアルコール消費に関する調査の系
統的レビューによると、感染拡⼤以前の危険な飲酒、介護責任、ストレス、うつ病、不安や精神疾
患の治療を受けていることは、アルコール消費の増加と相関していたとしており、⼈⼝の特定のセグメ
ントでは新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤によってアルコール消費が増加するリスクがあるとして
いる 22)。
○ 同様の新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤下におけるアルコール消費に関する調査の系統的レ
ビューによると、⼈⼝の多くは飲酒⾏動に変化がないものの、ロックダウン時には⼈⼝の 10.4%〜
5.(4)飲酒

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第3章 Ⅱ