最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (234 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》 |
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にとどまり、今後の把握⽅法の検討や対策が課題である。
最終評価においては、社会環境の整備に関する⽬標は、新型コロナウイルス感染症の影響で
データソースである調査が中⽌となった項⽬も含め、5項⽬中2項⽬で評価困難であった。健
康⽇本 21(第⼆次)において、新たに社会環境整備の⽬標が位置づけられたが、⽬標設定
時、健康との関連に関しては発展途上であったと考えられ、今後、社会環境の整理の領域に関
するこの 10 年間の新たな知⾒も踏まえ、適切な指標の設定に向けて検討していく必要がある。
(5)栄養・⾷⽣活、⾝体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び⻭・⼝腔の健康に関する⽣活習
慣及び社会環境の改善
国⺠の健康の増進を形成する基本要素として栄養・⾷⽣活、⾝体活動・運動、休養、飲酒、
喫煙及び⻭・⼝腔の健康に関する⽣活習慣の改善が重要であるという考えに基づき⽬標を設
定した。他の基本的な⽅向に基づく⽬標の達成に資する⼀次予防に関連する⽬標項⽬が多い
という点において、他の⽬標全体の進捗を⽀える基礎としての役割も担っている。
最終評価は 22 項⽬中A評価が1項⽬、B評価が 11 項⽬であった。A評価とB評価を合
わせると、過半数の項⽬で策定時と⽐較して改善が⾒られるが、現時点で設定した⽬標値に達
している項⽬は栄養・⾷⽣活領域の「③共⾷の増加」の1項⽬にとどまった。未成年や妊婦の飲
酒・喫煙のように、⽬標値を0%と設定しているために⽬標達成が難しかった項⽬も多いと考えら
れる。
栄養・⾷⽣活領域の「②適切な量と質の⾷事をとる者の増加」、⾝体活動・運動領域の「①
⽇常⽣活における歩数の増加」「②運動習慣者の割合の増加」はC評価、休養領域の「①睡
眠による休養を⼗分とれていない者の割合の減少」や飲酒領域の「①⽣活習慣病のリスクを⾼
める量を飲酒している者の割合の減少」はD評価である等、個⼈の⽣活習慣や⾏動が結果とし
て指標に反映される⽬標項⽬において改善が⾒られないものが多かった。⽬標同⼠の相関関係
をかんがみるに、これら基本的要素の改善が不⼗分な状況は、その他の⽬標進捗も滞る⼀因と
なる可能性が⼗分考えられる。ポピュレーションアプローチとしての環境整備等により、健康無関
⼼層へのアプローチも含め、今後の対策を検討していく必要がある。
性・年齢別の指標レベルでみると、「20〜60 歳代男性の肥満者の割合」や「20〜64 歳⼥
性の運動習慣者の割合」、「1⽇当たりの純アルコール摂取量が⼥性 20g 以上の割合」は悪
化しており、ターゲットに応じた効果的な介⼊⽅法を検討していくことも必要であると考えられる。
都道府県、市区町村の取組状況調査の結果においては、栄養・⾷⽣活領域や⾝体活動・
運動領域、喫煙領域等は、健康⽇本 21(第⼆次)の全領域の中でも、健康⽇本 21(第
⼆次)の計画期間中に取組が充実したと答える⾃治体や、今後重点的に取り組みたい領域と
して選択する⾃治体が多かったのに対し、休養領域や飲酒領域は、計画期間中に取組が充実
したと答えた⾃治体や、今後重点的に取り組みたいと答えた⾃治体が少なく、どのような取組を
進めていくべきか具体的に⽰していく必要があると考えられる。
第3章 Ⅳ
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