最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (16 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》 |
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【指標設定の背景】
国内外の研究で家族との共⾷頻度が低い児童⽣徒で肥満・過体重が多いことが報告されてい
る
17)- 19)
。⽇本⼈について、孤⾷頻度が⾼い中学⽣は、⾃覚的症状の訴えが多いこと
20)
、共⾷頻
度が⾼い者は、野菜・果物・ご飯を「よく⾷べる」者が多い等、⾷物摂取状況が良好な傾向にあること
が報告されている
21)
。欧⽶では、共⾷頻度が⾼い児童・⽣徒ほど、野菜・果物摂取量が多く、清涼
飲料⽔の摂取量が少なく、ビタミン、ミネラルの摂取量が多いことが報告されている
22)23)
春期の共⾷頻度の⾼さがその後の⾷物摂取状況とも関連することが報告されている
。また、思
24)25)
。したがっ
て、学童・思春期の共⾷を推進することは、健康状態及び栄養素等摂取量の改善、⾷習慣の確⽴
等につながると考えられる。
【今回の評価】
⾷事を1⼈で⾷べる⼦どもの割合は、ベースラインの平成22(2010)年度と⽐較して、朝⾷は
⼩ 学 ⽣ と 中 学 ⽣ の そ れ ぞ れ 15.3% 、 33.7 % か ら 12.1 % 、 28.8 % へ と 減 少 ( 相 対 的 変 化
-20.9%、-14.5%)した。⼣⾷は、⼩学⽣と中学⽣のそれぞれ2.2%、6.0%から1.6%、
4.3%へと減少(相対的変化-27.3%、-28.3%)した。⾷事を1⼈で⾷べる⼦どもの割合は、
朝⾷、⼣⾷ともに減少しており、⽬標に達した。
ベースラインは⽇本スポーツ振興センターによる調査により把握したが、その後、調査が⾏われていな
いことから、中間評価及び最終評価は、研究で実施した調査結果を⽤いて評価した。データソースが
異なり、サンプリング⽅法と⼈数が異なることに留意が必要である。最終評価に関しては、基本的に新
型コロナウイルス感染症の影響を受ける前の令和元(2019)年までのデータで評価することとしてい
るが、本⽬標項⽬についてはデータソースとなる研究を令和元(2019)年に⾏っていなかったため、
令和3(2021)年のデータを⽤いて評価した。なお、結果をみると本項⽬は新型コロナウイルス感
染症の影響は⼤きくないと想定される。
5.(1)栄養・⾷⽣活
第3章 Ⅱ
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