最終評価報告書 第3章(Ⅱ5~Ⅳ) (44 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》 |
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背景
○ ⾝体活動とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する全ての動きのことである。
○ 産業構造の変化、機械化・⾃動化の進展、移動⼿段の発達等、国⺠の⾝体活動量が減少し
やすい社会環境に変化し続けている。
○ 「健康づくりのための⾝体活動基準 2013」策定時に実施したシステマティックレビューの結果は、
⾝体活動の実施によって、2型糖尿病、循環器疾患、がん、ロコモティブシンドローム、うつ、認知
症等に罹患するリスクを下げることができることを⽰している1)。
○ さらに、令和2(2020)年に世界保健機関(WHO︓World Health Organization)が
発表した⾝体活動・座位⾏動のガイドラインは、⾝体活動の実施によって⼼臓病、2型糖尿病、
がんが予防され、うつや不安の症状が軽減され、思考⼒、学習⼒、総合的な幸福感を⾼められる
と報告している2)。また、⾝体活動によって妊婦及び産後の⼥性、慢性疾患や障害のある⼈を含
む全ての⼈が健康効果を得られるとしている。
○ 「⾝体活動」は、⽇常⽣活における⾝体活動である「⽣活活動」と、体⼒の維持・向上を⽬的とし
て計画的・継続的に実施される「運動」の2種類に分類される(図表Ⅱ-5-(2)-1)3)。この
ため、国⺠健康・栄養調査で実測している歩数を「⽣活活動」の指標に、質問紙調査で把握して
いる運動習慣者の割合を「運動」の指標にして、それぞれの⽬標値を設定した。また、⾝体活動を
促進するための環境の整備が重要であることから、⾝体活動しやすいまちづくりや環境整備に関する
⽬標を設定した(図表Ⅱ-5-(2)-2)。
○ 情報通信技術(ICT︓Information and Communication Technology)の発達に
伴い、今まで以上に⾝体活動が減少しやすい社会環境に変化し、ますます⾝体活動不⾜が蔓延
する可能性がある。このため、⾝体活動の意義と重要性を広く国⺠に周知し、適切な⾝体活動が
実践されるよう啓発するとともに、⾝体活動を実施しやすい環境をあらゆる場⾯において整備してい
くことが重要である(図表Ⅱ-5-(2)-3)。
5.(2)⾝体活動・運動
第3章 Ⅱ
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