参考資料1 高齢者の医薬品適正使用推進事業に係る実態調査及び指針と業務手順書等の見直しの検討・作成一式 報告書 (136 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40741.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第18回 6/21)《厚生労働省》 |
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まとめ
1.病院におけるポリファーマシー対策のまとめ
(2)病院におけるポリファーマシー対策にかかる提言
提言1
多職種によるチームの設置による組織的なポリファーマシー対策の推進
多職種連携の必要性
• 病院におけるポリファーマシー対策は、単一の医療従事者だけで十分に対応することは難しい。患者がポリファーマシー
状態にあるかを判断するための情報を得るためには、入院時には持参薬の鑑別の他、処方歴、既往歴などの医療情報や要
介護度などの介護関係情報の確認など、患者情報を網羅的に収集する必要がある。また外来受診時には現在の服用薬等の
患者情報を限られた時間の中で迅速に把握する必要がある。また収集した患者情報を踏まえ、患者にポリファーマシーに
関連した症状が現れていないかなどを評価することや、処方された複数の医薬品の相互作用、副作用、および効果を適切
に評価する必要がある。
• これらの業務は、ポリファーマシー対策にかかる業務知識の観点や、マンパワーの観点から、医師、薬剤師、看護師、栄
養士など様々な専門性を持つ多職種が緊密に連携することが必要である。
多職種チームの設置の推奨
• 多職種チームの設置は、ポリファーマシー対策にかかる院内の業務を一元化することで、業務全体の対応方針や個々の患
者への対応方針の共有、関係職種間でのコミュニケーションの円滑化、職員の対応スキルの向上や、それらを実現するこ
とによる患者のQOL向上などの観点から、効率的・効果的に業務を進めることが可能になると考えられる。
• 本事業で行った調査の結果、多職種によるチームの設置や、組織的なポリファーマシー対策が院内のポリファーマシー対
策を促進していることが示唆されたことを踏まえ、効率的・効果的なポリファーマシー対策の推進には多職種によるチー
ムを設置し、組織的にポリファーマシー対策を推進することが望まれる。
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