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参考資料1 高齢者の医薬品適正使用推進事業に係る実態調査及び指針と業務手順書等の見直しの検討・作成一式 報告書 (137 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40741.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第18回 6/21)《厚生労働省》
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第4章

まとめ

提言2

1.病院におけるポリファーマシー対策のまとめ

薬剤師から他職種へのタスクシェアの推進

• 病院薬剤師不足や偏在の指摘がなされている中、薬物療法の専門職種としてポリファーマシー対策で重要な役割を担う薬剤師のマンパ
ワー不足により、ポリファーマシー対策が十分に行えていない病院が多く存在する(病院票問15-①)。
• 薬剤師のマンパワー不足を解消する方策の一つとして薬剤師から他職種へのタスクシェアを進めることが考えられるが、病院票の分析
結果から薬剤師のタスクシェアをしている病院ではポリファーマシー対策が進んでいることが示唆されたことを踏まえ、タスクシェア
を推進することが有用であり望まれる。
• 調査結果(病院票問18)からポリファーマシー対策の人員不足は、ポリファーマシー対策以外の業務でも人員不足であることが最も大
きな理由であることが把握されたことから、タスクシェアの対象業務はポリファーマシー対策であるか否かによらず、ポリファーマ
シー対策を行う薬剤師の余力を」創出する観点が重要である
• ポリファーマシー対策におけるタスクシェアの一例として、ポリファーマシー対策の対象患者をスクリーニングする業務を、マニュア
ルなどを作成して定型化した上で薬剤師以外の者が行うことが考えられる。

提言3

医療従事者への普及啓発

• ポリファーマシー対策に関わるべき職種は多く存在する。このためまずは関係職種がポリファーマシーに関する関心を持ち、ポリ
ファーマシー対策の必要性を理解することが必要である。また理解が進んだ後にポリファーマシー対策に関する専門知識を習得し、日
頃の業務でポリファーマシー対策の意識を高めることで、患者がポリファーマシー状態にあることに気づいたり様々な適切な対応を行
うことができると考えられる。本事業の分析結果から医療従事者への普及啓発を行っている病院ではポリファーマシー対策が進んでい
ることが示唆されたことから、医療従事者への普及啓発を推進することが望まれる。
• 医療従事者への普及啓発方策のうち有効性の高い取組として「普及啓発のための動画を作成すること」「院内でのポリファーマシー対
策の成果を共有すること」が調査結果(問29-②)から得られていることから、取組にあたってはこれらの普及啓発方策について、検討
や対応を進めることが望まれる。

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