参考資料1 高齢者の医薬品適正使用推進事業に係る実態調査及び指針と業務手順書等の見直しの検討・作成一式 報告書 (142 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40741.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第18回 6/21)《厚生労働省》 |
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まとめ
提言3
2.地域におけるポリファーマシー対策のまとめ
地域での普及啓発活動
• 本事業の複数の分析結果から、地域において患者や医療従事者への普及啓発活動が行われていることが、地域のポリ
ファーマシー対策に好影響を与えていることが示唆された。
• 患者・家族に対する普及啓発活動としては、イベント・町内会における情報提供、パンフレット配布などの場を活用し
て、薬剤の相互作用やポリファーマシーによる生活の質の低下・有害事象について情報提供することが考えられる。
• 医療介護関係者に対する普及啓発活動としては、地域における医療介護関係の会議等の場において、医師や薬剤師がポ
リファーマシーについて講義を行うことなどが考えられる。その際、ポリファーマシーに関する基礎知識を伝達すると
ともに、ポリファーマシーの患者が見つかった際における関係主体間での連携方法を確認しておくことが望まれる。
• 現状、上記のような普及啓発活動を行政や地域薬剤師会などが担っている場合が多いと考えられるが、このような活動
を関係する他職種に対し、様々な機会において伝達することも普及啓発の観点から重要と考えられる。
• 本調査結果(地域薬剤師会票問8)から、自治体(保険者)がもつレセプトデータを使ってポリファーマシーが疑われ
る患者を抽出し通知するなどの取組が行われていることが把握されたことから、自治体においてこのような取組が広く
行われるようになるように、医師や薬剤師など医療関係者から自治体(保険者)への働きかけを行うことも考えられる。
※本調査(地域薬剤師会票問8)では、地域におけるポリファーマシー対策の対象患者の抽出プロセスを把握し、調査
結果として整理しているが、患者への通知をすることが普及啓発活動になることも踏まえて、対応を進めると効率的・
効果的と考えられる。
提言4
地域での情報連携ツールの活用
• 地域での情報連携ツールのうちポリファーマシー対策で情報を活用する観点から、右記の
ツールの有効性が高いことがが調査結果から把握された(地域薬剤師会票問16-②)。
• これら有効性の高いツールの使用促進に向けた取組状況をみると、「お薬手帳」「服薬情報
提供書」については60%以上の取組割合であったが、その他のツールの取組割合は30%未
満であった(地域薬剤師会票問16-①)。
• この結果を踏まえ、有効性が高いツールについて、ツールの特性に応じて使用促進や活用を
図っていくことが望まれる。
【患者→医療機関、薬局】
お薬手帳の活用
【医療機関間】
診療情報提供書の活⽤
医療機関間で連携する書類の活⽤
【薬局→医療機関】
服薬情報提供書の活用
薬局から医療機関に連携する書類の活⽤
【医療機関→薬局】
施設間情報提供書・薬剤管理サマリーの活⽤
医療機関から薬局に連携する書類の活⽤
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