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【参考資料4】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 本編 (125 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第三版

③ 経静脈抗菌薬から別のクラスの経口抗菌薬に変更する場合(例:バンコマイシン点滴静
注からスルファメトキサゾール・トリメトプリム[ST 合剤]経口への変更)
経口抗菌薬のバイオアベイラビリティ
経口抗菌薬では薬剤ごとにバイオアベイラビリティが異なり、バイオアベイラビリティに優れ
た経口抗菌薬であれば、経静脈抗菌薬と同等の効果が期待できることが多い。表 11 にバイオア
ベイラビリティが良好な(60%以上)経口抗菌薬の例を記載した 90,92,93。実際の投与にあたって
は感染巣に応じた投与期間の設定や腎機能に応じた用法用量調整が必要になる。また、ボリコナ
ゾールでは治療薬物モニタリング(Therapeutic Drug Monitoring: TDM)による血中濃度測定や
用量調整が推奨されている 21,94。
表 11.

バイオアベイラビリティが良好な経口抗菌薬の投与例
抗菌薬

ペニシリン系
セファロスポリン系

アモキシシリン
クラブラン酸/アモキシシリン※
セファレキシン
シプロフロキサシン

フルオロキノロン系

レボフロキサシン
モキシフロキサシン

テトラサイクリン系

ドキシサイクリン
ミノサイクリン

リンコマイシン系

クリンダマイシン

ニトロイミダゾール系

メトロニダゾール

オキサゾリジノン系

リネゾリド

ST 合剤

スルファメトキサゾール/トリメトプリム
抗真菌薬

アゾール系


フルコナゾール
ボリコナゾール

クラブラン酸の bioavailability は 60%を切る場合もある 95

終末期患者に対する抗菌薬治療

(iii)
要旨


人生の最終段階において「抗菌薬投与を行わない」選択肢も存在する
人生の最終段階にある患者の治療を考える場合、「治療ゴールがどこなのか」を考えることが

とても重要である。患者の置かれた状況から、目指すのは症状緩和なのか、延命なのか、まずは
患者やその家族と話し合いの上意思を確認し、ゴールを見定めることが必要である。抗菌薬投与

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