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【参考資料4】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 本編 (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

第三版

混合 DPT ワクチンは任意接種で接種が可能である 24。2023 年 10 月現在、新型コロナウイルス
ワクチンは月齢 6 か月以上で公費助成される。

(iii)

咳エチケット

咳エチケットは、人から人への微生物の伝播を防ぎ、急性気道感染症の予防につながることか
ら、推奨されている 24。咳エチケットの具体的な内容は下記の通りである。


咳やくしゃみが出る時は、できるだけマスクをすること



とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや上腕の内側等で口と鼻を覆
い、顔を他の人に向けないこと
鼻汁・痰等を含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、すぐに手を洗うこと等



(iv)

マスク

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、マスクの有効性に関する研究が世界
各地で行われた。研究によって流行状況等も異なるため、解釈には注意が必要だが、マスクによ
る感染予防効果を示唆する研究も複数認められている 25。
また、成人およびマスクができる年齢の小児では、室内で人が多い混雑した場所等でのマスク
着用は、咳やくしゃみによる飛沫の拡散を抑えることができる 26。

(v)

うがい

うがいによる急性気道感染症の予防効果の検証は、ほとんど行われていない。日本で行われた
無作為化比較試験では、一般的なケア群、水によるうがい群、ヨードによるうがい群の 3 群に分
けて比較が行われ、水によるうがい群の参加者の方が一般的なケア群に比べて急性気道感染症の
発生率が低く、うがいが有効であることが報告されている 27。しかしながら、この研究が非盲検
化試験であることや結果の妥当性の検証が難しいこと、さらに、ビタミン D とうがいの急性気道
感染症に対する予防効果を検証した無作為化比較試験では、うがいの有効性が証明できなかった
こと 28 等から、うがいの急性気道感染症に対する予防効果については未だに議論がある。

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