【参考資料4】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 本編 (82 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》 |
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第三版
患者および保護者への説明
【医師から患者への説明例:急性気管支炎の場合】
急性気管支炎は、ウイルスが原因で、自然に直る病気なので、あまり心配はいりませんが、
1~2 週間は咳がつづくことがあります。このままゆっくり良くなっている場合は心配いらない
ことが多いです。
ほとんどの場合、抗生物質(抗菌薬)は効果がありませんが、時々、百日咳菌や、マイコプラ
ズマといった細菌による感染症であることや、2 次的な細菌感染により肺炎になることがあるの
で、数日経っても良くならない場合、高熱がでる場合や、息苦しさ等がある場合は、再度医療機
関を受診してください。
<文献検索方法>
小児の気管支炎に関して、Nelson Textbook of Pediatrics (20th ed)、Feigin and Cherry's Textbook of Pediatric
Infectious Diseases (7th ed)、Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases (8th
ed)、 日 本 小児 感 染 症 学会 (JSPID)、 日 本 感 染 症学 会 ・日 本 化 学 療 法 学会 (JAID/JSC)、 米 国 感 染 症 学 会
(IDSA)、欧州臨床微生物・感染症学会(ESCMID)等の専門家集団による現在の診療ガイドラインの推奨を踏
まえつつ、最新のエビデンスを反映させるために文献検索を行った。
<MEDLINE での検索式>
("bronchitis"[MeSH Terms] OR "bronchitis"[All Fields]) NOT ("bronchiolitis"[MeSH Terms] OR "bronchiolitis"[All
Fields]) AND ((Meta-Analysis[ptyp] OR Practice Guideline[ptyp] OR Randomized Controlled Trial[ptyp] OR
systematic[sb]) AND ("2018/08/19"[PDAT]: "2023/01/31"[PDAT]) AND (English[lang] OR Japanese[lang]) AND
("infant"[MeSH Terms] OR "child"[MeSH Terms] OR "adolescent"[MeSH Terms]))
結果 20 件がヒットした。
(2018 年 08 月 19 日~2023 年 1 月 31 日)
<日本語論文(医中誌)での検索方法>
#1 ((気管支炎/TH or 気管支炎/AL)) and (DT=2019:2023 PT=原著論文,会議録除く RD=メタアナリシス,ランダム化
比較試験,準ランダム化比較試験,比較研究,診療ガイドライン (CK=ヒト) AND (CK=新生児,乳児(1~23 か月),幼児
(2~5),小児(6~12),青年期(13~18)))
#2 (細気管支炎/TH or 細気管支炎/AL)
#1 not #2
上記の結果 17 件がヒットした。RCT で抗菌薬の必要性を検討した論文はなかった。
(2018 年 8 月 20 日~2023 年 1 月 31 日)
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