【参考資料4】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 本編 (76 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》 |
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第三版
患者および保護者への説明
【医師から患者への説明例:急性咽頭炎の場合】
急性咽頭炎と診断され、溶連菌検査が陽性になったら、重篤な合併症であるリウマチ熱を予防
するため、10 日間抗菌薬を医師の指示通り飲みきる必要があります。解熱したからといって自
己判断で内服を中止しないでください。
溶連菌による急性咽頭炎では、抗菌薬を開始後 24 時間経過し、全身の状態がよければ登校・
登園できます。
急性咽頭炎の原因が溶連菌ではない、と診断された場合。原因の大半がウイルス性ですので、
以下の重症化サインに注意し、解熱鎮痛剤等症状を緩和するお薬を使って、ゆっくり休養するこ
とが大切です。通常 2、3 日から 10 日間くらいで改善します。
のどを強く痛がる、涎を垂らす等の症状があれば、気道(空気の通り道)が狭くなっている可
能性がありますので、緊急受診してください。
<文献検索方法>
小児の急性咽頭炎に関して、日本小児感染症学会(JSPID)、日本感染症学会・日本化学療法学会(JAID/JSC)、
米国感染症学会(IDSA)、欧州臨床微生物・感染症学会(ESCMID)等の専門家集団による現在の診療ガイドラ
インの推奨を踏まえつつ、最新のエビデンスを反映させるためにメタ分析、系統的レビュー、ランダム化比較試
験について文献検索を行った。
<MEDLINE での検索式>
"Pharyngitis"[Mesh] AND ((Clinical Trial[ptyp] OR Comparative Study[ptyp] OR Clinical Study[ptyp] OR MetaAnalysis[ptyp] OR Guideline[ptyp] OR Multicenter Study[ptyp] OR Observational Study[ptyp] OR Practice
Guideline[ptyp] OR Randomized Controlled Trial[ptyp] OR systematic[sb]) AND "2018/08/14"[PDat]:
"2023/01/31"[PDat] AND (English[lang] OR Japanese[lang]))
結果 334 件がヒットした。これを CHILDREN(birth-18 years)でフィルターすると 132 件になった。
(2018 年 8 月 14 日~2023 年 1 月 31 日)
<日本語論文(医中誌)での検索方法>
咽頭炎、2007-2018、症例報告除く、会議録除く、メタアナリシス、ランダム化比較試験、準ランダム化比較試
験。比較試験、小児
結果 38 件がヒットした。
(2018 年 8 月 14 日~2023 年 1 月 31 日)
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