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【参考資料4】抗微生物薬適正使用の手引き 第三版 本編 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45318.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会(第6回 11/19)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用の手引き

表 1. 急性気道感染症の病型分類
病型

第三版

文献 3, 20 より改変

鼻汁・鼻閉

咽頭痛

咳・痰

感冒







急性鼻副鼻腔炎



×

×

急性咽頭炎

×



×

急性気管支炎

×

×



◎:主要症状、△:際立っていない程度で他症状と併存、×:症状なし~軽度



鼻症状

急性鼻副鼻腔炎

感冒
急性咽頭炎
急性気管支炎




図 2. 急性気道感染症の病型分類のイメージ

(i)

感冒
発熱の有無は問わず、鼻症状(鼻汁、鼻閉)、咽頭症状(咽頭痛)、下気道症状(咳、痰)の 3

系統の症状が「同時に」

「同程度」存在する病態(表 1)を有するウイルス性の急性気道感染症
を、本手引きでは感冒に分類する。すなわち、非特異的上気道炎や普通感冒と表記される病態に
ついても、本手引きでは、感冒と分類する。
感冒の自然経過は、典型的には、まず微熱や倦怠感、咽頭痛を生じ、続いて鼻汁や鼻閉、その
後に咳や痰が出てくるようになり、発症から 3 日目前後を症状のピークとして、7-10 日間で軽快
していくと指摘されている 23。感冒では、咳は 3 週間ほど続くこともあるが、持続する咳が必ず
しも抗菌薬を要するような細菌感染の合併を示唆するとは限らないことが指摘されている 23。一
方、通常の自然経過から外れて症状が進行性に悪化する場合や、一旦軽快傾向にあった症状が再
増悪した場合には、二次的な細菌感染症が合併している場合があるとも指摘されている 21。
なお、抗ウイルス薬の適応がありうるインフルエンザについては、高熱、筋肉痛、関節痛とい
った全身症状が比較的強く、咳が出る頻度が高いことに加えて、感冒と比較して発症後早期から

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