よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和5年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項・一括版) (107 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/pdf/r5_kouki_zentai_shiori_2.pdf
出典情報 令和5年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項)(11/17)《東京都》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。



高速道路網の有効活用
(提案要求先 国土交通省)
(都所管局 都市整備局・建設局)

(1)首都圏の高速道路網の有効活用を図るため、混雑状況に応じた
料金施策の導入など、引き続き、一体的で利用しやすい料金体系
の実現に向けて取り組むこと。
(2)本線料金所の撤廃などにつながるETCの更なる普及促進や、
ETC専用の出入口の整備推進を図ること。
(3)中央道調布付近など既存の高速道路の渋滞対策を推進すること。
<現状・課題>
整備が進む首都圏の高速道路網を最大限に活用するためには、利用者の適切な
経路選択を促す合理的で戦略的な料金体系を確立し、時間的・空間的に偏在する
交通流動を最適化するとともに、高速道路へのアクセス向上やボトルネックの解
消など、様々な取組で道路交通を円滑化させる必要がある。
これまで「料金の賢い3原則」に沿って、平成28年に対距離制を基本とした
料金体系に整理・統一されるとともに、起終点を基本とした継ぎ目のない料金に
より圏央道への迂回が促進された。令和4年4月からは、首都高速道路における
料金体系の整理・統一を更に進め、外環千葉区間への迂回を促進する料金改定が
行われた。しかし、都心の混雑箇所を外側の環状道路で迂回すると料金が割高に
なるなど、料金体系の不合理さや分かりにくさは解消されておらず、NEXCO、
外環、首都高速道路でそれぞれ課される利用1回当たりの固定額(ターミナルチ
ャージ)は、都市部特有の割高感や不公平感をもたらしている。
ETC利用率は首都高速道路で97%に達しており、令和4年3月に開始され
た料金所のETC専用化は、事故の発生が課題となっている本線料金所の撤廃や、
料金収受などに要するコストの削減、混雑状況に応じた料金施策の導入につなが
ることが期待される。また、スマートICなどのETC専用出入口の整備は、高
速道路へのアクセス向上に加え、ETCの普及促進にもつながることが期待さ
れる。
ボトルネック対策としては、中央道の調布ICから三鷹バス停手前までの付加
車線の設置に続き、三鷹バス停付近における線形改良及び付加車線の延伸が令和
2年3月に事業化され、令和3年5月に道路線形改良工事が実施された。
<具体的要求内容>
(1)ETC専用化の概成等を見据え、ターミナルチャージの重複徴収の撤廃な
ど、公平でシームレスな料金体系とするとともに、都心の混雑を避ける迂回
利用が割高とならないよう、管理主体や経路によらず、起終点間の最短距離
を基本に料金を決定するシンプルな料金体系とすること。また、外側の環状
道路の迂回利用や高速道路の夜間利用を促進する料金施策の充実や、ETC
- 103 -