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提案書18(3402頁~3601頁) (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

610201

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

情報通信機器を用いた専門性の高い看護師による同行訪問:在宅患者訪問看護・指導料3の算定要件の拡大
日本創傷・オストミー・失禁管理学会
18消化器外科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

24泌尿器科
関連する診療科(2つまで)
01内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

在宅患者訪問看護・指導料3算定要件の変更:ICTによる在宅患者遠隔支援看護指導の算定拡大



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)

提案される医療技術の概要(200字以内)


C005
1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択



1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)





項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

その他」を選んだ場合、右欄に記載

褥瘡ケア、人工肛門及び人工膀胱ケア(ストーマケア)、緩和ケアに係る専門性の高い看護師が、情報通信機器(ICT)を用いた遠隔看護支援に
より、訪問看護師に同行した場合でも当該医療技術が算定できるように算定要件の拡大を要望する。ただしICTを用いた専門性の高い看護師によ
る同行訪問の場合は、1,118点(現行の87%に減点)とする。

文字数: 163

再評価が必要な理由

現行の「在宅患者訪問看護・指導料3」は、専門性の高い看護師が訪問看護師に同行訪問をした場合に算定できる。訪問看護師は専門性の高い看
護師との同行訪問が「役立った」としており、在宅患者へのケア介入による効果は検証されている。一方では同行訪問を必要としていても、近隣
に専門性の高い看護師がいない、訪問時間の調整が困難等の理由から、専門性に高い看護師による同行訪問を受けられないケースがある。このよ
うな患者にICT(パソコン、スマートフォン・タブレット端末等)を用いて専門性の高い看護師による遠隔看護支援を導入することができれば、
タイムリーな介入と指導により、患者の満足度は向上し、症状の重症化予防と改善、予定外外来受診や入院に至るケースの低減につながる。

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

訪問看護師を対象とした調査では、専門性の高い看護師による同行訪問が「役立った」のは、褥瘡ケアでは86.1%、ストーマケアでは92.6%、緩
和ケアでは88.5%と高い比率である(参考文献1)。とくに皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCN)を対象とした調査では、「在宅患者訪問看護・指
導料 3」の対象となる同行訪問の実施ありは、褥瘡ケアでは 15.1%、ストーマでは14.8%であったのに対し、診療報酬の対象とならない「ICTを
利用したコンサルテーション」の実施ありは、褥瘡ケアでは52.7%、ストーマでは 65.9%と高い比率であり、WOCNへのコンサルテーションのニー
ズの高さが明らかにされている(参考文献2)。褥瘡ケアでは、真皮を超える褥瘡保有者を対象に、訪問看護師が褥瘡ケアの実施時にWOCNとビデ
オ通話を行い、遠隔コンサルテーションを行った結果、褥瘡を評価するDESIGN-Rの点数がコンサルテーション前に比べコンサルテーション後は有
意に減少(褥瘡状態の改善)したと報告されている(参考文献3)。ストーマケアでは、WOCNが不在の訪問看護ステーションと介護老人保健施設
の看護師が、ストーマ相談アプリケーションを使用してWOCNにストーマ周囲皮膚障害に関する遠隔看護相談を行った結果、皮膚障害は相談後2週
間で88.9%が治癒・改善し、ストーマケアに要した費用は相談前と比較して相談後は有意に低額であったと報告されている(参考文献4)。以上よ
り、ICTを活用した同行訪問(訪問看護師が在宅訪問する際、専門性の高い看護師はICTを活用して遠隔看護支援を行う)を実施することで、より
多くの患者にタイムリーな介入と指導ができ、症状の重症化予防と改善、ケアや処置にかかる費用の削減になり、効果的・効率的なケアの提供お
よび地域包括ケアの推進につながる。

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

【対象とする患者】在宅で療養を行っている悪性腫瘍の鎮痛療法若しくは化学療法を行っている患者、真皮を越える褥瘡の状態にある患者(区分
番号C013に掲げる在宅患者訪問褥瘡管理指導料を算定する場合にあっては真皮までの状態の患者)又は人工肛門若しくは人工膀胱を造設している
者で管理が困難な患者(いずれも同一建物居住者を除く)であって通院が困難なもの。
【医療技術の内容】診療に基づく訪問看護計画により、緩和ケア、褥瘡ケア又は人工肛門ケア及び人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師
を訪問させて、他の保険医療機関の看護師若しくは准看護師又は訪問看護ステーションの看護師若しくは准看護師と共同して同一日に看護又は療
養上必要な指導を行った場合。
【点数や算定の留意事項】1285点。当該患者1人について、それぞれ月1回に限り算定する。


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

C005

医療技術名

在宅患者訪問看護・指導料3

3412