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提案書18(3402頁~3601頁) (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

700102

糖尿病先進機器データ管理料

日本糖尿病学会

糖尿病先進機器データ管理料

• 技術概要
rtCGM、isCGM、インスリンポンプ利用者の内、必要な患者に
モニタリングやダウンロードデータ活用等の組織化した指導を行
い、低血糖・高血糖予防とコントロール改善など適正使用を達
成する。

センサー

モニタリング(低血糖、高血糖)
対応指導

組織化したフィードバック指導
医療スタッフによる解析

CGMの課題と組織化した指導の必要性
1.右図はCGMと非連動のポンプ使用中に、続く
高血糖表示に対して繰り返しインスリンを注入し
重症低血糖で死亡した1型例である。CGMの高
血糖表示に対して過剰投与しないことやアラート
を適正に設定する組織化された指導がなされ
ていれば防げた例である。(参考文献2)

弱い血糖
上昇反応

低血糖死


2.CGM普及後もグルコース値の見える化や偽高
値によるインスリン過剰投与が発生している。
高血糖に
対してイ
ンスリン
注入
過剰投与

過剰投与による低血糖

• 対象疾患と患者
1型・2型糖尿病でインスリン治療中のrtCGM、isCGM使用患
者とSensor Augmented Pump(SAP)あるいはハイブリッド
クローズドループ(HCL)ポンプを用いている患者。

• 既存の治療法との比較
①C150-7は機器加算で指導技術を十分評価していない。リコールの精度
問題も血糖測定が適正に指導されていれば予防できた可能性が高い。組織
化したモニタリングやデータ(TIRなど)指導で安全と合併症予防を達成
する。②C152-2の研修内容は進歩するSAP、HCLに対して十分でない。
組織化した指導で安全かつ効率的な治療が充実する。
• 有効性及び診療報酬上の取り扱い
有効性:ポンプ患者への組織化指導はHbA1cを0.3%低下。(参考文献4)
点数:モニタリング、ダウンロードデータの振り返り、低血糖対処等の指
導実施した場合200点。オンラインによる指導も可とする。
医療費への影響:ポンプの約1万人とCGM利用約5万人の2割を対象として
約2,400万円/月で年に約2.9億円。重症低血糖とケトアシドーシスや合併
症予防で医療費が削減可能と考える。
ガイドライン:糖尿病診療ガイドライン2019は「組織化された糖尿病自己
管理教育は糖尿病治療に有効」(グレードA)と「rtCGMが血糖コントロール
改善に有効でisCGMは低血糖時間短縮」と述べ組織化した指導の有効性を
示している。米国のADCES(Association of Diabetes Care & Education
Specialists)は、「適切な機器の選択、利用法や治療効果を最大化するダ
ウンロードデータの評価と指導、管理判断の適切化、低血糖・高血糖の減
少、QOL向上をもたらす指導が必要である」と述べている。(2020)

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