提案書18(3402頁~3601頁) (32 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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【SANEーJによる、性暴力被害にあった子どものリプロダクティブヘルス指導管理料】
子ども・思春期の性暴力被害は心身の健康に大きく影響を及ぼす。特にリプロダクティブヘルスへの影響は大きく、単に月経に
関連する不調との認識の背景に深刻な発達不全があったりする。
性的行為への否定的な感情や自身の体に関する誤った認知のまま大人になり、妊娠・出産・子育てに支障をきたすことも多い。
このような性暴力被害の影響を予防し、リカバリーを助けるためには、一般的な性教育だけではなく、被害の内容と子どもの発
達段階に応じたテーラーメイドの性教育が必要である。
性暴力被害者のためのワンストップ支援センター及び救急医療センターなどにおいて、すべての子どもの被害者(3歳から18
歳)に対して、性暴力対応の専門的なトレーニングを受けたSANE-Jが実施する。
被害に対して妊娠を含めた急性期の医療介入や司法面接などの法的介入が落ち着いた頃に、被害児のペースに合わせて実施する。
被害の確認、安全確保、
避妊対応、司法面接等
感染症検査、性教育、
心理的支援、等
来所者824名中18歳未満(232名)の
年 齢 別 人 数 1)
社会的支援、性教育、
心理的支援へつなぎ
学童期から
性暴力被害が増加
等
全国調査で被害時の
平均年齢は15歳2)
ワンストップ支援センター・救急医療センターでの
SANE-Jによる被害・発達段階・ジェンダー等に応じた性教育の実施
C 性と
人間関係
D 性的人権の E 性暴力を
尊重
知る
大切な私
みんな大切
「いや」な事は誰かに
話そう
男子の体
女子の体
身だしなみ
恋する気持ち
赤ちゃんの生活
心地よい距離感
13
~15
歳
色々な家庭
子 供の権 利を 伝え
る
生命誕生
性感染症
セックス、
避妊方法
緊急避妊法、
性情報の選択
気持ちの確かめ合い、 性被害
ネ ッ ト で の出 会 い、 性加害
被 害 が 今 後の 妊 娠・
出産にもたらす影響
「いや」なことは「い
や」と言おう
近くの大人に話す
16
~18
歳
人工妊娠中絶
術、今後の妊
娠・出産への
影響
性感染症の予防
緊急避妊法
距離の持ち方
同意するということ
3~5
歳
6~9
歳
自分の体やプ
ライベート
ゾーン
気持の良い触合い、 みんなと一緒
「いや」という気 いのちの始まり
持ち
性同一性障害
性の商品化
性的自己決定権
子どもの被害の実態3)と深刻な影響
教F材
B 性行動の
選択
年齢
A 体の
理解
SANE-Jによる性教育プログラム(一部抜粋)
年齢
性被害について
デートDVについて
SNSの落とし穴
様々な性加害を知る、
被害にあわないために、
性被害にあったら
3433
省
略
・性暴力加害者の半数~8割以上が顔見知り2)3)
・思春期になり事実を認知し精神的に病んでいく
・被害により「子は産めない」など認知が歪んだ
まま成長4)
・自分の体の変化にショックを受ける
・身体的影響(発達不全、生理不順等)
・性暴力被害者の半数はPTSDを発症
⇒自殺、依存症、再被害、失職・貧困、非行、犯罪
などの複合リスクにつながる
<引用文献>
1)日赤なごやなごみ2016年1月5日~2021年12月31日実績
2) NHK(2022)性暴力を考える 性暴力アンケート 38,383件の回答が寄せられま
した,https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0026/topic059.html
3)長江美代子(2019).ワンストップ支援センター「なごみ」の取り組みから,地
域保健 ,東京法規出版,50 (5), 36-41
4)マーティン・A.フィンケル, アンジェロ・P.ジャルディーノ編集 ; 柳川敏彦
[ほか] 監訳(2013).子どもの性虐待に関する医学的評価 : プラクティカル
ガイド第3版