提案書18(3402頁~3601頁) (95 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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705203
提案される医療技術名
遺伝性乳癌卵巣癌症候群に対するリスク低減乳房切除術(施設基準の変更)
整理番号
申請団体名
日本乳癌学会
16乳腺外科
主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科
33形成外科
関連する診療科(2つまで)
リストから選択
提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無
有
過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する
提案当時の医療技術名
令和4年度
遺伝性乳癌卵巣癌症候群に対する予防的乳房切除の施設基準の要件変更
有
追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号
再評価区分(複数選択可)
K
475
1-A
算定要件の見直し(適応)
1-B
算定要件の見直し(施設基準)
○
1-C
算定要件の見直し(回数制限)
該当する場合、リストから○を選択
2-A
点数の見直し(増点)
該当する場合、リストから○を選択
2-B
点数の見直し(減点)
該当する場合、リストから○を選択
3
項目設定の見直し
該当する場合、リストから○を選択
4
保険収載の廃止
該当する場合、リストから○を選択
5
新規特定保険医療材料等に係る点数
該当する場合、リストから○を選択
6
その他(1~5のいずれも該当しない)
該当する場合、リストから○を選択
「6
提案される医療技術の概要(200字以内)
該当する場合、リストから○を選択
その他」を選んだ場合、右欄に記載
BRCA病的バリアントの乳癌既発症者に対側リスク低減乳房切除術を行うと、相対リスク 0.07(95%信頼区間 0.04-0.15)と有意に乳癌発症リス
クが減少する (1)。乳癌手術と同一の技術であるにも関わらず、乳癌手術には必要とされていない施設基準が要求されていることから実施施設
が限られており、増加している乳癌患者の需要に近い将来応えられなくなると懸念される。
文字数: 182
再評価が必要な理由
日本乳癌学会編「乳癌診療ガイドライン2022年版」では、「BRCA病的バリアントをもつ乳癌既発症者に対して,対側リスク低減乳房切除術
(CRRM)を弱く推奨する」と記載された((2)※)。遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)既発症者に対するリスク低減乳房切除術(RRM)の施設基
準に「乳房MRI加算の施設基準に係る届出を行っていること」があるが、乳房MRI は施設連携で足りることから、施設連携を文書で締結すること
のみで当該施設基準を満たすものとして差し支えない。日本乳癌学会が行った「HBOCリスク低減手術の実態調査」でこれのみ満たされずRRMが実
施できない乳癌学会認定および関連施設が全国で16%、22施設あり((3)※)、対象者がRRMを希望しても施行できない不利益が生じている。他
に「病理部門を設置し、病理医を配置していること」と「麻酔科標榜医を配置していること」があるが、病理診断は施設連携で実施可能である。
麻酔科標榜医は乳癌手術でも要求されておらず必要性に乏しい。RRMが保険収載されたことは対象者への経済的負担や疾病リスクへの精神的負担
の軽減が期待され、日本乳癌学会として意義は非常に大きいと考えており、HBOC診療の全国均てん化のためにも上記の施設要件の削除を要望す
る。「追加のエビデンスには※を付記」
【評価項目】
①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)
増加する乳癌患者からの要請に応えるには対応施設を増やす必要があり、そのために現状では必要性が乏しくなった施設基準を変更あるいは削除
して頂きたい。医科点数表第2章第10部手術通則第19号における、乳房切除術(K475)を遺伝性乳癌卵巣癌症候群の患者に対して行う際の施設基準
である、(3)乳房切除術を行う施設においては乳房MRI加算の施設基準に係る届出を行っている。あるいは乳房MRI撮影加算の施設基準を満たす
施設との連携を文書で締結していること、に変更頂きたい。(4)病理部門を設置し、病理医を配置している、あるいは医療連携を文書で締結し
ていること、に変更、または本項目を削除して頂きたい。(5)麻酔科標榜医を配置していること、は削除して頂きたい。
②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項
対象;遺伝子検査で遺伝性乳癌卵巣癌症候群と診断された乳癌患者
医療技術の内容;予防的に健側の乳房を切除する
点数;K475 乳房切除 6,040点
算定の留意事項;施設基準が設けられている
K
診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)
475
医療技術名
乳房切除
治癒率、死亡率やQOLの改善等の長期予 BRCA病的バリアントの乳癌既発症者に対側リスク低減乳房切除術を行うと、相対リスク 0.07(95%信頼区間 0.04-0.15)と有意に乳癌発症リス
クが減少する。
後等のアウトカム
③再評価の根
拠・有効性
ガイドライン等での位置づけ
ガイドライン等での記載あり(右欄に詳細を記載す BRCA病的バリアントをもつ乳癌既発症者に対して,対側リスク低減乳房切除術(CRRM)を
る。)
弱く推奨する。日本乳癌学会編「乳癌診療ガイドライン2022年版」
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