提案書18(3402頁~3601頁) (115 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》 |
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プレーンテキスト
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提案番号(6桁)
申請技術名
申請学会名
706102
脳脊髄液アミロイドβアッセイ
日本認知症学会
【技術の概要】
・腰椎穿刺により脳脊髄液を採取し、イムノアッセイ法により
アミロイドβ(Aβ)42、Aβ40の量を測定する。
・Aβ42/Aβ40比が低下している者をアルツハイマー病と
診断し、他の疾患と鑑別する。
【対象疾患】
・軽度認知障害および認知症の段階にある
アルツハイマー病患者、および本疾患の鑑別を要する者。
【既存の診断法との比較】
・脳脊髄液中のリン酸化タウ蛋白は、アルツハイマー病における
神経原線維変化を反映し上昇するが、老人斑(Aβの沈着)は
反映しない。
・そのため老人斑を反映する脳脊髄液Aβ42/Aβ40比を
測定することで、より正確な診断が可能となる。
アルツハイマー病
認知症の原因疾患
65歳未満
65歳以上
脳内病理
脳脊髄液検査
神経原線維変化
リン酸化タウ蛋白上昇
老人斑
Aβ42/Aβ40低下
アルツハイマー病による軽度認知障害もしくは認知症と臨床診断された204例
リン酸化タウ・Aβ42/Aβ40比いずれも陽性
24%
8%
リン酸化タウ陽性・Aβ42/Aβ40比陰性
リン酸化タウ・Aβ42/Aβ40比いずれも陰性
68%
新潟大学コホート
・臨床診断されたアルツハイマー病の32%は
非アルツハイマー病の誤診と考えられた。
・リン酸化タウのみでAβ42/Aβ40比を
測定しないと8%は誤診される(疑陽性)。
【診療報酬上の取扱い】
・D検査
認知症は原因疾患によって抗認知症薬の保険適用の有無、 ・1282点
(脳脊髄液リン酸化タウ蛋白641点と同等であることが
臨床予後が異なるため、正確な診断が必要である。
望ましく、Aβ42とAβ40の同時測定を基本とするため、
さらには抗Aβ抗体の使用が可能となればその要件として
3516 倍額の1282点を要望する。)
脳内のAβの確認が必須となる。
Edahiro A, et al. Geriatr Gerontol Int 2020
2012年 厚生労働省